インターンがジャカルタにきて感じた事

少し前の話となりますが、当社では日本よりインターンを受け入れていました。
いくつか与えた課題の中に、「ジャカルタに対する自分の意見をまとめて発信する」というテーマがありました。
今回は、その内容を記載します。
==ここから==
はじめまして、中口と申します。
唐突ですが、今回、JAPASIANでインターンをすることになり、海外初上陸ながら、インターンブログを書くことになりました。
そこで私がジャカルタで体験した事、感じた事をポジティブランキングTop3、ネガティブランキングWorst3をランキング形式にて、ご紹介したいと思います。
Contents
ポジティブランキングTOP3
第三位 「街の景観」
ジャカルタの街にはビルが立ち並び、夜景はとっても綺麗で都会そのものです。
その反面、街を見渡すと昔ながらの平屋が沢山ある下町や大きな空き地があるなど、アンバランスな街並みを眺めているだけで不思議な気持ちになります。
今後、開発が進むにつれそのような下町がどのように変化していくのかとても楽しみです。
第二位 「小さなニーズに対応したサービス業」
様々なサービスをしている方を街で良く見かけます。
露天商なども多いですがジャカルタは、ひと味違います。
例えば、朝の道路の混雑時に交通整理をしている若い方や時には、コンビニの前で駐車場の整理や駐車の代役までも。
彼らはチップをもらうためにサービスをしておりますが助かっている人は沢山いるでしょう
自分自身も助かったと思う事は多々あります。
彼らのサービスの良いところは細やかなニーズに応えている事です。
幹線道路の脇の露店ではガソリンが売られており、多くの人が露店で給油しているのを見かけます。
彼らのサービスは今後もある程度の需要があると僕は思います。
第一位 「これからの時代は専門店街モール?」
皆さんショッピングモールを想像してください。
洋服屋さんがあったり、家電売り場があったりと多種多様な品物を売っているのがショッピングモールです。
モール文化が根付き、競合争いが激化しているここジャカルタでは、今までと同じスタンスではモールは潰れてしまいます。
そこで、生まれたのが個性のあるショッピングモールです。
家電製品や携帯端末、に特化したモール。
はたまた、カルチャーセミナーや美術館がついているモール。
このような、特定のニーズに特化したショッピングモールが増えていくとモール内のお店の価格競争であったり、幅広いニーズに応えられるジャカルタの真のショッピングモール文化が出来上がるでしょう。
ネガティブランキングWORST3
第三位 「なぜ?そんなに、インドネシア産の製品の質」
と言いますのもがっかりする事が多々ありまして。
ストローでジュースを飲んでいたらストローに穴があいており、その穴からジュースが勢いよく噴き出したり、ペットボトルの蓋がとても固く、力一杯開けていたら、気が付けば手のひらにあざが出来てしまったりと日本では考えられない事ばかりです。
なぜ?と呆れてしまいます、日本は本当に製品の質が素晴らしいです。
本当にインドネシア製品の質が向上するのを祈っています。
第二位 「え?信号がない。」
道路の造り方には、とても驚きました。
幹線道路にほぼ信号は無く、歩道の信号機も数少ないと思います。
十字路の交差点と言うものも少ないので、右に曲がりたい時は、左に曲がって、とまるで高速道路の造りです。
とにかく、道が複雑で現地のドライバーでさえ道をまちがえてしまう。
私は今回、国際運転免許証を取得しましたが、運転する自信が全くなくなりました。
道は混んでるし、道は複雑すぎですし、そんな街です、ジャカルタは。
ジャカルタが今後発展するにつれ、この世界一の渋滞を誘発している道路はとても大きな負の要素なので、インドネシア政府が早急に状況を改善することを願っています。
第一位 「あれもこれもどーなっているの?ライフライン」
まずは、我々日本人の大好きなお風呂、残念ですが湯船には浸かれません。
では、ゆっくりシャワーを浴びようと思った方、ゆっくり浴びていたら水に変わります。
お湯に関してやはり普通の住宅では、期待してはいけません。
あとは、ジャカルタの街を歩いた事のある人なら誰もが思うでしょう。
生活排水などがそのまま流されているところもある、側溝の汚さと強烈な臭い。
本当にくさいです。
ゴミも側溝に沢山落ちています。
どちらもジャカルタに住む方にとっては、とても重要な問題なのでも早急に対応してもらいたいものです。
総括
日本生まれ、日本育ちの私にとって、ジャカルタという都市はとても不思議の多い都市でした。
全体を振り返り一番印象に残っていることは、ジャカルタの上と下、陰と陽の差です。
派手なショッピングモールで買い物を楽しむ若者がいる一方、路上の交通整理で日銭を稼ぐ若者もいる。
高層ビルが激しく立ち並ぶ一方、住民街の中に入れば脇道にゴミがつまり異臭を放つ排水口がある。
日本では最近格差が取り上げられることも増えていますが、まだまだここまでではないと思います。
世界でもトップクラスの違法コピー商品の出回るここジャカルタの風土というものは、格差が激しい消費者のニーズに応える上で(肯定はできませんが)ある意味当然の市場だと感じました。
ただ、色々と足りない点はありつつも、全体的に思っていたよりも発展していました。
私は、普通に住んでいけそうです(雨期を体験してないのですが)。
以上、19歳のインターンがジャカルタにきて感じた事をお伝えしました。
インドネシアに興味がある方々の、少しでもお役に立てば幸いです。
中口