インドネシアの訪日インバウンド事情

最終更新日 2026年4月23日

こちらのページでは外部データを活用しながら、インドネシアの訪日インバウンド事情についてまとめています。さっと読むことでインドネシア向け訪日対策に必要な最低限の情報を把握できますので、ぜひご活用ください。

インドネシアの基礎情報

インバウンドの話に入る前に、基礎情報をお伝えします。

インドネシアの基礎情報

取り急ぎ抑えて置くべきポイントは以下の2つです。

  1. 世界第4位の人口(約2.8億人でいまだ増加傾向)
  2. イスラム教が約9割(ただしイスラム教徒以外でも約3,500万人が生活する)

GDPに関してはタイやマレーシアと比較するとまだ低めですが、2000年を超えたあたりから急激に成長しています。

参照元:Data Common

インドネシア人の訪日インバウンド

インドネシアの訪日インバウンド事情について見ていきましょう。

訪日インドネシア人の数はどれくらい?

訪日インドネシア客数推移(直近10か年、2025年まで)

インドネシア人の年間訪日客数は2025年で640,577人です。

訪日インドネシア人はいつ来ている?

インドネシアからの月別訪日客数(直近5か年)

インドネシア人の訪日観光では大きく以下の4つの需要期があると言われています。

(1)3月末~4月の桜シーズン
(2)6月末~7月上旬ごろのスクールホリデー
(3)レバラン休暇
(4)年末休暇

特筆すべきは(3)のレバラン休暇です。

訪日ピークシーズンについて知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。

訪日インドネシア人は日本にいつ来てる?インドネシアの訪日ハイシーズン

訪日インドネシア人の旅行手配方法は?

訪日インドネシア人の旅行手配方法

8割以上が個別手配(FIT)です。

現地での肌感覚をお伝えしますと、多くのインドネシア人は旅行展示会などでお得な航空券を先に抑えます。その後にホテルや細かい旅程を個人で詰めていく方が多いです。

観光レップ業務を通じて、インドネシア現地旅行会社の方々と情報交換する機会も多いのですが、皆さん口をそろえて「B2Cでは旅行代理店を頼る人は年々減っている」とお話されます。

訪日インドネシア人の平均滞在日数は?

訪日インドネシア人の滞在日数(レジャー目的)

最も多いのは7-13日間です。

現地での肌感覚をお伝えしますと、旅行代理店が提供するパッケージツアーでは、移動で2日使い、中5-7日程度をかけて複数個所を急ピッチで周遊するプランが多いように感じます。

個人旅行においても短期滞在は少なく、訪日するならば1週間は滞在する方が多くいます。

蛇足ですが就労していたとしても、インドネシアは有給消化率が非常に高く、年内にほぼすべて消化します(レジャーに充てる方が多いです)。

訪日インドネシア人の市場規模は?

インドネシア人のインバウンド市場規模(直近5か年)

2025年時点で1,309億円。2023年以降、訪日インドネシア人客数の増加に伴い、インドネシア人のインバウンド市場も拡大していることが見受けられます。

訪日インドネシア人の一人当たり消費額(レジャー目的)は?

インドネシア人のインバウンド一人当たり消費額(直近5か年)

2025年時点で205,276円。2024年より若干の目減りが見受けられます。

訪日インドネシア人は何にお金を使っている?

最も大きい支出は宿泊費で72,931円。次いで買い物代が51,602円でした。

表題:訪日インドネシア人の費目別旅行支出(出典:「観光庁 訪日外国人消費動向調査 2025年 年間報告」)

費目 支出額 比率
宿泊費 72,931 円 36.8%
飲食費 37,789 円 19.1%
交通費 26,945 円 13.6%
娯楽などサービス費 8,842 円 4.5%
買い物代 51,602 円 26.0%
その他 93 円 0%

訪日インドネシア人はどこで情報収集している?

訪日インドネシア人の役に立った情報源(旅マエ)

訪日インドネシア人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「SNS(Facebook、Twitterなど)(48.6%)」でした。その後を「動画サイト(YouTube)(44.2%)」「自国の親族・知人(31.2%)」「日本在住の親族・知人(23.4%)」「旅行会社ホームページ(15.6%)」と続いています。

SNSに関しては調査項目に沿って「SNS(Facebook、Twitterなど)(41.7%)」と記載しましたが、インドネシアではInstagramやTiktokの方が主流です。

インドネシアのSNSに関する数値はこちらの記事をご参照ください。

インドネシアで人気のSNSや利用者数など【2025年最新版】

訪日インドネシア人は日本で何を楽しんでいる?

訪日インドネシア人が日本で滞在中にしたこと(観光・レジャー目的)

訪日インドネシア人が実際に日本滞在中にしたことのトップ3は「日本食を食べること(98.4%)」「繁華街の街歩き(91.7%)」「ショッピング(90.6%)」でした。

イスラム教徒が9割を占めるインドネシアですが、「日本の酒を飲むこと」が10位に入っているのが面白いところです。インドネシア全体と訪日客層では宗教の比率が異なることが大きく影響していると考えられます。

訪日インドネシア人はリピーターはどれくらい?

初訪日が43.6%であり、言い換えると約60%はリピーターという結果になりました。

訪日インドネシア人の訪日回数、及び再訪意向は?

訪日インドネシア人の訪日回数(観光・レジャー目的)

インドネシアでは初訪日の方が約5割を占めます。

訪日インドネシア人の再訪意向(観光・レジャー目的)

訪日インドネシア人の84.2%が「必ず来たい」と回答しています。
非常に再訪意欲が高いことが特徴です。

訪日インドネシア人の宗教比率は?

訪日インドネシア人に絞り込んだ際の宗教比率に関しては直近のデータはありません。

参考として「JNTO…訪日旅行誘致ハンドブック…2021」内に記載されている表を転載します。

出典:「JNTO…訪日旅行誘致ハンドブック…2021」

  • 国民の9割がムスリムであり経済成長していること
  • 2016年から2019年の3年でイスラム教比率が上昇していること

上記を鑑みると、現在はイスラム教の比率が本表より微増している可能性が高いでしょう。

インドネシアの宗教について知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

インドネシアの宗教事情、宗教別の人口や注意すべき点など

インドネシア人のアウトバウンド事情

インドネシア国内における日本旅行の立ち位置を知るためには、インドネシア国内におけるアウトバウンド情報も理解しておくとよいでしょう。

参考になりそうな数値をまとめます。

どれくらいのインドネシア人が国外へ飛び立っているの?

JNTOが過去にまとめた数値によれば、コロナ前の2019年時点で11,689,000人のインドネシア人が外国へ出発しています。

2020年以降のデータについて、参考としてインドネシア統計局が出している「出国者数」を記載しておきます。

2020 2021 2022 2023 2024
2,920,000 1,720,000 3,540,000 7,520,000 8,950,000
【注意】発表年度により数字の粒度に差があるため、わかりやすさを重視して万単位で切り捨てて記載しています。

インドネシア統計局の発表によれば、2024年は8,946,794人の海外旅行者がいたとのことです。

2019年時点の出国者数にはまだ戻りきってはいませんが、徐々に市場が回復しつつあることがわかります。

インドネシア人に人気の渡航先は?

インドネシア統計局が発表したデータより2024年のインドネシア人の出国者数ランキングを集計しました。

出国先 占有率
マレーシア 31.01%
サウジアラビア 15.69%
シンガポール 14.84%
タイ 5.00%
中国 4.50%
東ティモール 4.00%
日本 3.00%
オーストラリア 2.00%
韓国 1.50%
ベトナム 1.50%
【注意】タイ以降は占有率の記載がないため、掲載されているグラフより目算の数値を記載しています。

補足しますが、マレーシアやシンガポール、東ティモールはインドネシアにとって隣国です。

サウジアラビアが上位に入るのは、イスラム教の方が「巡礼」で訪れるためです。

このような背景を鑑みると、タイ、中国、日本が中距離の観光地として接戦を繰り広げていると言えるでしょう。

訪日観光は継続的に人気ではありますが、2025年以降はコストパフォーマンスの高い中国旅行のツアーが市場に出回っています。2025年のレポートでは中国の順位に注目する必要があるでしょう。

日本への出国者数を単純計算すると約27万人となり、2024年にJNTOが発表した訪日インドネシア人の数(約52万人)とは大きく乖離があります。

これはインドネシア側のカウントが「目的地」をとなっているため、「乗り継ぎで日本を訪れる人」など必ずしもすべての訪日客をカウントしているわけではない、ということが理由と考えられます。このデータはあくまでも「数」ではなく「人気度」の指標として見ておくことが正解でしょう。

もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

インドネシアで日本は旅行先として人気?訪日客数や出国先ランキング

まとめ

客観的なデータを中心にインドネシアの訪日インバウンド事情についてまとめました。

対インドネシアへのマーケティングにおいてはマクロ視点での理解も重要ですが、それ以上にミクロ視点での情報も重要です。

JAPASIANではインドネシア向け訪日インバウンドプロモーションのサポートも行っています。

「今のうちに先手を打っておきたい」「戦略立案のためにもう少し詳しい情報交換をしたい」という企業、自治体の皆様からのご相談をいつでもお待ちしています。

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