インドネシアのインターネットとSNS利用状況【2023年最新版】

本記事ではインドネシアにおけるインターネットとソーシャルメディアの利用状況について、2023年4月1日時点で最新の情報をまとめます。

記事の執筆に際してはDIGITAL 2023: INDONESIAを参照しています。

 

インドネシアのインターネット利用者数や利用時間

インターネットユーザーは約2.13億人で人口カバー率は77%

この数年は伸び悩んでいる感覚があります。

現地で見聞きする情報から推察すると、おそらくインフラが整っていない「地方の村落」や「島々」での普及に苦戦しているのでしょう。

国土の広いインドネシアでは都市部と地方部の生活に大きな差が生まれています。

ここからの普及率上昇には少し時間を要するかもしれません。

 

インターネットの利用時間は1日あたり7時間42分。そのうちソーシャルメディア利用は3時間18分

ご飯とシャワーの時間以外、仕事時間も含めてほぼインターネットを利用している姿が想像できます。そして実際の姿もそうだったりします。

 

インドネシアのソーシャルメディア利用状況

ソーシャルメディアに関する数値を見ていきます。数値によっては過去よりも下がっているものもあります(ソーシャルメディア利用者数など)。これはデータの集計方法を変えたことが理由とのことです。ソーシャルメディアの勢いが落ちているわけではないことはご留意ください。

 

ソーシャルメディアの利用者数

2023年冒頭時点でのインドネシアにおけるソーシャルメディアユーザー数は約1.67億人とされています。

18歳以上だけカウントした場合の人口カバー率は約79.5%

先ほども触れましたが、平均利用時間が1日あたり3時間18分です。

 

最も使われているソーシャルメディア

これは16-64歳のインターネットユーザーへ直近で使用したソーシャルメディアを聞いたデータです。

 

92.1%がWhatsappを利用しており、その後にInstagramとFacebookが並びます。

少し差を開けてTikTokが並びます。興味深いのはTwitterよりもTelegramの利用者が多い点です。

 

注意点ですが、上記の調査ではなぜかYoutubeが選択肢として入っていません。

そこでSimilarwebでのランキングを見てみると、YoutubeはGoogleの次にアクセスが多いとされています。

よって先ほどのランキングでもInstagramの上かすぐ下に位置されているべき、と考えて齟齬はないでしょう。

 

お気に入りのソーシャルメディア

続いて「インターネットユーザー」ではなく「ソーシャルメディアのアクティブユーザー」に「お気に入り」のソーシャルメディアを聞いたデータを見てみます。

いかにインドネシア人にWhatsappが愛されているか顕著に出ています。

InstagramにTikTokが肉薄しているのも興味深い結果です。

Twitterよりは上位ですが、「お気に入り」という意味ではFacebookはもはやTikTokより下です。おそらくこの差が開くことはあれ逆転することはないでしょう。

実際にインドネシアでソーシャルメディアマーケティングを行う際、Facebookはほとんど優先されません。

 

こちらのデータでもYoutubeが選択肢に入っていないことは記しておきます。

 

主要ソーシャルメディアの利用時間

ということで今度は「利用時間」を見てみましょう。こちらのデータにはYoutubeも含まれています。

特筆すべきはTikTokです。ユーザーあたりの利用時間が多く、Whatsappの利用時間に肉薄しています。

インドネシアだとWhatsappは仕事でメールのように使われますので、利用時間が膨れるのは不思議ではありません。

一報TikTokはエンタメ目的のみです。その点を鑑みるとTikTokの利用者が「没頭」していることがうかがえます。

他のソーシャルメディアの利用時間が下がっているので、TikTokが時間を奪っていることがわかります。

これからますますマーケティングにおける重要性を増していくでしょう。

 

主要ソーシャルメディアのアカウントリーチ数

各ソーシャルメディアでは国別の利用者数を発表していません。

そこでアカウント数を推しはかる目安として「広告でのリーチ数」をまとめてみます。

以下の表はDIGITAL 2023: INDONESIAからデータを抜粋して表にしたものです。

広告での潜在リーチ数 男性比率 女性比率
Youtube 1億3,900万 53.10% 46.90%
TikTok 1億909万 33.90% 66.10%
Instagram 8,915万 48.40% 51.60%
Twitter 2,400万 54.70% 45.30%

こうして見るとYoutubeの利用者数の多さが目立ちます。

また、広告リーチ数ではすでにTikTokがInstagramを越えています。若年層の利用者が多いと言われているTikTokですが、若年層の多いインドネシアとの相性が良かったのでしょう。

男女比を見ると、YoutubeとTwitterはやや男性寄り、InstagramやTikTokは女性寄りということがわかります。

特にTikTokでは女性ユーザーが約3分の2を占めているようです。

 

最後に

長くなりましたが、インドネシアのインターネット、及びソーシャルメディアに関する情報をアップデートいたしました。

ソーシャルメディアでは様々なデータが飛び出しましたが、現地肌感を踏まえて述べると、現在重要なのはYoutube、Instagram,そしてTikTokです。

ただ、攻めるメディアを選ぶ際には「利用者が多いから」という理由だけではなく、「目的」や「発信情報と利用者層の相性」を見極める必要があります。

当社ではインドネシアに向けたソーシャルメディア展開のサポートもご提供していますので、ご展開を検討されている方はお気軽にご相談ください。

現地の肌感を含めたソリューションをご提供いたします。

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また、現地最大の日本情報サイトJapanese Stationを活用した展開も可能です。

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