屋台から見る、インドネシアの外食感覚

料理の試作と施策の日々が続いています。

元々マーケティングコミュニケーションの世界にいたこともあり、
こちら側のマーケティング事情を調べていきたい衝動に駆られていますが、
優先順位の高い飲食メニュー開発にリソースを9割投下しています(残り1割は語学習得)。

とはいえ現地には生きた情報ばかりなので、
まずは食の観点から視野を広げていきたいと思っております。

今日は午前中銀行巡り~午後は試作祭りでしたが、
合間に現地人に混ざって屋台(ワルン)でランチを食べました。
(普段外食するときは、他店視察を兼ねてるのでほとんどショッピングモールです)

日本人のお腹には厳しい衛生環境なので、オフィスビル横の比較的綺麗なワルンへ。

ワルン1

と言っても、日本人率はゼロ。顧客構成は100%純インドネシア人です。

私はGadoGadoという茹で野菜のピーナッツ添えをいただきました。
「サヤ マウ ガドガド サトゥ!(ガドガドを1つ欲しいっす!)」とネシア語入門表現を使う。

ワルンのお兄さん

屋台の兄さんの言葉はわかりませんでしたが、ガドガドらしきものが出てきました。
ガドガド

こちらの味に慣れてきたこともあり、味はまったく問題なくティダアパアパ。
驚くべきはその安さ。

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一皿11,000IDR(100円くらい?)。
Teh(紅茶)が4,000IDR(35円とか?)。
締めて合計15,000IDR(135円くらいかな?)。
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や、安い・・・

ワルンの中にも35,000IDRくらいの和風弁当が売っていたのですが、
我々が食べた安いものが一般ジャカルタっ子の現地食と考えて良さそうです。

いやー、しっかしジャカルタは本当に価格のばらつきが大きい。
この2週間、食べてきた情報を整理すると↓のような印象値です。
統計取ってないので、あくまで印象値です。

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①ワルン ⇒ 15,000IDR~(一食150円程度~)
②市場にあった路面店 ⇒ 20,000~30,000IDR (一食200~300円程度)
③一般用モール ⇒ 30,000~50,000IDR (一食300~500円程度)
④中級モール ⇒ 30,000~80,000IDR (一食300~800円程度)
⑤高級モール&一流オフィスビル地下 ⇒ 70,000~200,000IDR (一食1,200~2,000円程度)
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仮にワルンを一般市民の節約日常食だとし、現地人の感覚を日本的に直すと、

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①ワルン ⇒ 300円~500のぶっかけ丼とか、立ち食いソバ
②市場にあった路面店 ⇒ 学生の味方、500円ワンコイン定食!
③一般用モール ⇒ 5~1,000円 のランチ定食
④モール ⇒ 表参道、青山一丁目! 1,200~1,500円 のおしゃれランチ
⑤高級モール&一流オフィスビル地下 ⇒セレブ気分 2,000~5,000円の超高級ホテルランチ
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といった感覚ではないでしょうか。

日本よりも所得の差が激しいため、ミドルアッパー~富裕層の人たちは
ここまで「高い」感覚は持っていないかもしれません(お金持っている人は本当に持っていますので)。
ただ、一般市民(月収2万~5万程度)の人から見ればこう見えているのではなかろうか。

ジャカルタでは④と⑤が増え続けていますし、
現地の日本人が出入りするのも④と⑤が中心。
海外参入組が実際にターゲットとして狙うのも④や⑤に来る人たちが対象(マスターゲットの消費財や食品メーカーは省く)。
ただ、④と⑤だけがジャカルタでは無いため、①や②の視点も忘れないでおきたい、と思うジャカルタ3週間目。③の顧客層が④に上がってくるのも遠くは無いでしょうしね。

実際どう見えているのかは、近いうちに現地人にヒアリングしてみたいです。

話が変わりますが、試作の方は高い壁に衝突中。
柔軟に施策を考えながら、今週は終始R&Dワークです。

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