インドネシアのソーシャルメディア利用者数などのデータを整理してみた

ソーシャルメディア

インドネシア=ソーシャルメディア大国、というイメージがあります。

私の知人・友人には広告に関わる方々も多く、「インドネシアってソーシャルメディアがすごいんでしょ?」と聞かれたことも二度や三度ではありません。

実際のところどれくらいの人に使われてるんだ?と調べてみても、なかなか一か所でまとまった情報に出会えません。

日本だと民間から公的機関に渡るまで様々な情報を発信していますが、ことインドネシアはとにかくデータが無い。

ただ、海外のデータでone of themとして調査されたデータは見つけることができます。

これ!というピタッとしたデータはありませんが、複数見ることでだいたいの数字は見えてきます。

情報整理と備忘の意味も含めて、インドネシアのソーシャルメディア利用状況を整理してみました。

定量情報だけだとあまり価値がないので、要所要所で現地住人として定性的なコメントを入れていきます。

 

 

インドネシアでのインターネット利用者数は?

ソーシャルメディアマーケティングのコンサルティング会社であるWe are social が発表している2016年レポートによれば、インドネシアのインターネット利用者数は8,810万人(これは2016年の年初発表数値なので2015年データ)。

インドネシアのインターネット利用者

それ以前にeMarketerが出している予測値によれば2015年で9,340万人という予測です(インドネシアは世界6位の利用者数)。

世界のインターネット利用者数比較

大枠eMarketerの予測通りですね。

ということは、2016年末には約1億人、2018年には1.23億人に到達するのも固いでしょう。

ちなみにインドネシアの外国人がよく読むJakarta Postというメディアによれば、2020年には1.5億人に到達するというコメントもあります。

With the number of internet users also predicted to reach 150 million by 2020, the company reiterated that business needs will grow increasingly mobile, thus necessitating even the largest tech companies to continually innovate. (引用:JakartaPost

2020年までに1.5億人にまでの増加が見込まれるインターネットユーザー数とともに、その会社は拡大するモバイル領域の中でのビジネスニーズが増加すること、そのため最大のテクノロジー企業でさえ継続的なイノベーションが求められることを繰り返し述べた。

話が少しそれますが、2013年にボストンコンサルティンググループが出した「中間・富裕層に関するレポート」では、2020年の時点で中間層・富裕層以上の人口は1.41億人と予測されています。

2020年時点でのインターネット利用人口の予測値(1.5億人)と、中間層・富裕層以上の人口(1.41億人)がニアミスですね。中間層以上がネット利用率を牽引していくのでしょう。

 

 

ソーシャルメディアユーザー数は?

こちらもWe are socialのレポートから抜粋すると7,900万人がSNSをアクティブに使っています。

インドネシアのSNS利用

まぁ重複アカウントなどもあるのでもう少し目減りはするでしょうが、数字だけ見れば実にネットユーザーの10人に9人は何かしらのソーシャルメディアを活用しているということになります。

日本の場合はSNS利用率が62.3%というデータがあります。

9割vs6割。いかにインドネシア人たちがSNS大好きかがわかるデータですね。

普及率が低い段階(いわゆる先進層がメイン)なので利用率が高い、という意見もあるかもしれませんが、それでもコミュニケーションが大好きなインドネシア人たちの利用率は高いまま推移するのではないかな?という予感がします。

次は、有名なSNSサービスの利用者数を見てみます。

 

 

Facebookユーザー数は?

こちらもWe are socialのレポートから抜粋。

インドネシアのFacebookユーザー

データによれば7,900万人のFacebookユーザーがいます。

あれ?

上述のSNS利用者が7,900万人なので、その全員がFacebookを使っているってことになりますね。

ただ、eMarketerのデータだと2016年の数値(年初か年末かは不明)が7,770万人になっているので、数字としてはある程度信憑性のある数字なのでしょう。

東南アジアFacebookユーザー数

重複アカウントなどで多少目減りはするでしょうが、データ発表時から月日が経過したことも加味すると、実際に現時点でこの数字に近い数字の人々は利用しているといっても大きくは外れていないでしょう。

インドネシア現地のデジタルマーケッターと会話をすると、プロモーションでFacebookページ活用は最重要で、これからも変わらないだろうという意見が主流です。

これは利用者が多く、且つ今後も伸びていくことを肌で感じているのでしょう。

 

 

Twitterのユーザー数は?

eMarketerの発表データによれば、2015年で1,430万人、2016年で1,680万人との予測になっています。

東南アジアのTwitter利用者数

2016年も半ばを過ぎていますので、データを信じるのであれば1,600万人程度が使っているのでしょう。

ジャカルタは過去に世界で一番Tweetが多い都市となったことがあるほど、Twitter熱が高い街でした。

ただ、最近は少し陰りが見えているようで、現地のマーケッターたちはそこまで重要視はしていないように感じます。

実生活でも「Twitterやってるか?」なんて会話になることもありません。

Twitter is dead!なんて言っているインドネシア人マーケッターもいました。

とはいえ一次情報の拡散力はいまだにあるようで、ユニリーバなどのマーケティングが強い消費財系企業はTwitterを利用していたりもします。

 

 

Instagramのユーザー数は?

Instagramがまた難しい。

大元のInstagram自体が国別ユーザー数を公表していないので推測値ですらデータが見当たりません。

参考数値としてよくある手法ですが、Facebookの広告プラットフォームから、Instagram利用者へ出稿先を絞った際の潜在リーチ数を出してみました。

結果は1,800万人(ただし、FacebookアカウントとInstagramアカウントが共通のユーザーのみが対象なのでもっと多い可能性もある)。

Twitterと同程度か、少し多い程度なのでしょう。

  • グローバルではTwitterよりもInstagramのアクティブユーザー数が多いこと(下記グラフ参照)
  • インドネシア人はとにかく写真が好きなこと(セルフィー以外の写真撮影も非常に多い)

を考えると妥当な数字(?)かもしれません。

主要サービスのアクティブユーザー推移

蛇足ですが、インドネシア人って写真へのこだわりが非常に強く、実際写真を撮らせると結構上手だったりするんですよね。

一つの強みとして育てていけばいいのにな、といつも思っています。

 

 

念のためにPathの情報も

インドネシアの主要ソーシャルメディアということでPathも。

他国ではすでに収束したサービスですが、インドネシアではなぜかいまだにPathが盛んです。

少し古いデータですが2014年にメディアが取材で明かしたところによるとユーザー数は400万人以上

当時のPathユーザーが世界で2,300万人でしたので、実に1/5のユーザーをインドネシアだけで抱えていたことになります。

While Morin’s replies were brief, he reinforced how Path has more than four million users in Indonesia, which is about a fifth of its global user base of 23 million. (引用:Tech in Asia

Morinは簡潔に答える一方で、どのようにインドネシアのPathが世界2,300万ユーザーの5分の1にもなる400万ユーザーを抱えるに至ったのか、を補足した。

その後の更新データはありませんが、私が現地で感じる限りではユーザー数は伸びているのではないかと感じます。

理由はこんなところ。

  • 2~30代のインドネシア人と「友人として」出会うとPathやってる?と聞かれることが多い
  • 企業やレストランも「写真投稿キャンペーン」でPathを含むことが多い(だいたいInstagramかPathが多い)

ことジャカルタにおいては、プライベートな話はFacebookには上げずにPathに上げる人が圧倒的に多いです。

ただ、APIの公開をしておらず写真投稿を促すくらいしか企業側のマーケティングとして使いどころがないのは残念なところ。

現地デジタルマーケッター達も使えれば使いたいけど、使えない、という状況です。

 

 

メッセンジャーアプリですが、一応LINEも

SNSというくくりではないですが、参考情報としてLINEも備忘に入れてしまいます。

2016年前半にLINEが正式に発表したコメントによれば、インドネシアでのLINEアカウント数は6,000万アカウントです。

詳細はこちらのブログで丁寧にまとめられています。

今回はメッセンジャーアプリまとめ、というよりも企業がマーケティングに使えそうなSNSがテーマなので詳細は記載しませんが、インドネシアでは他にも「BBM(ブラックベリーメッセンジャー)」や「Whatsapp(ワッツアップ、以下WA)」が使われています。

いまだにBBMのイメージが強く、探せば実際にまだまだアクティブだと示すデータも出てきます。

ただ、私はインドネシアの中心地ジャカルタで2年仕事をしていますが、その間BBMをメインで使っている方とは一人も出会いませんでした。

上陸当時は「すごく使うんだろうな」と思ってBBMをスマフォに入れましたが、結局使わず。

その代わりに必須なのがWAです。

ただし、LINEも「やってる?」と言われる機会が増えてきました。

そしてコニーなどのキャラクター人形は現地女子に大人気です(笑)

ジャカルタの外ではまだBBMが主流なのかもしれませんが、この手の流れはジャカルタが作ります。

BBMが追いやられる日も近いかもしれません(個人的感想)。

 

 

最後に

つらつらとインドネシアのSNS周りデータをまとめてみました。

一国のデータを並べるだけで絶対的にどうだ、と言うことはあまりできませんが、実際に生活しているとインドネシア人のSNS依存度はかなり高いように感じます。

元々コミュニケーションが大好きな国民性に加え、首都ジャカルタであっても「娯楽」がほとんどありません

コミュニケーションこそが「娯楽」になっており、たいそうな時間をオンラインに接触して過ごします。

今後ますます、マーケティング活用の重要性は増していくでしょう。

ちなみに、当社では日本からインドネシアへ情報を発信したい企業様や団体様に向けての支援メニューもご用意しています。

別の機会でまとめますが、インドネシアからの訪日客も徐々に増えており、特に訪日インバウンド対策として活用可能です。

ご興味をお持ちの方はお気軽にお問合せください。