インドネシア新大統領ジョコウィさん

たまには時事の話も少し。

先月の話になりますが、ジョコウィ大統領(愛称:本名ジョコ・ウィドド)が就任しました。

jokowi

就任式のパレードはとても盛り上がったようです(残念ながら筆者はシンガポール出張の為観ることが出来ませんでした)。

日本でも初の庶民派大統領として大きく報道されていたようですね。

実際、ジョコウィ氏はどんな人物なんでしょうか?
インドネシア国内で感じる雰囲気も織り交ぜ、まとめてみました。

まず、最大の特徴としてはその出自でしょう。

ご存じの方も多いかと思いますが、
彼はインドネシア初の庶民派大統領です(本当に庶民出身)。

貧しい材木店の長男として生まれた彼は、自身も材木ビジネスを行い、
スラカルタ(ソロ)市長、首都ジャカルタ特別州知事を経て大統領に就任しました。

私が現場で目にしたニュースやインドネシアの方々からの情報では、
やはり今までの大統領と違いとても身近で親しみやすい人物とのことです。

また、大きな後ろ盾もなく庶民から実力で上り詰めた、ということもありダイナミックな政策実行力への期待感もあるようです。

次に今回の政権の特徴を見てみます。

細かいところを挙げればキリがないので、私が大きな特徴と感じる部分だけ抜粋します。

①海洋国家への展望
政策については、全国20以上の港湾拠点を拡充し、海洋ルートで24時間結ぶという「海洋国家インドネシア構想」を提唱しています。

海路をつなぐことにより、石油からガスや石炭資源への転換(国内需要の高まりにより既に石油輸出は限界)を図り、「自立的な国家建設」を発表しました。

また政治・法務・治安調整相に海軍出身の大臣が抜擢(今までは陸軍出身が慣例だったようです)されたことからも、国防分野においても海洋重視が見て取れます。

四方八方が海に囲まれた島国国家ですから、自然といえば自然・・なのかな?

しかし、前に記事でも書いたように、首都ジャカルタの陸路物流事情は劣悪です(超絶的な渋滞が常態化しているので・・)。

陸路物流もままならない中、海路物流がスムースに整備できるかどうかは不透明ですね。
ここは大統領の手腕に期待、といったところでしょう。

②実務家内閣
今回の内閣では専門家大臣が増えています。

大臣数は34名、政党所属の大臣を19名から15名へ削減し、
専門家大臣を15名から19名へ増加しました。

実務内閣の趣が強く、叩き上げで実務家のジョコウィ氏らしい布陣と
言えるかと思います(ジョコウィ氏は「勤労内閣」と命名!よく働きそう・・・)。

特に私が面白いと感じた人事ですが、観光大臣にアリフ・ヤフヤ氏が就任しました。
彼はインドネシア最大手の通信会社であるテレコムインドネシアのCEOです。

これはジョコウィ政権のマーケティング重視の配置であると感じています。

元々観光産業を重視していたジョコウィ氏が、
実行力のある経営者を据えたのではないでしょうか。

国営企業のCEOの実力がどこまであるかは未知数ですが。。。

③対日本に向けた取組は?
11/8に日・中・韓・露・濠へのビザ免除が発表(予定では2015年1月より)されました。

今までは30日の観光ビザを35USD必要でしたが、払う必要がなくなります。
これからはもっとインドネシアに遊びに来やすくなりますね!

また、ジョコウィ氏自身は特に親日家・・・という訳ではありませんが、
商業大臣には日本とつながりの深いラフマット・ゴーベル氏が就任しました。

彼は中央大学卒で、インドネシア日本友好協会理事長を務めています。
同時にパナソニックとの合弁会社のCEOでもあります。

これは日本にとって良い人事ですが、
全体的なトーンとしては国内産業保護政策を継続する為、
投資環境が劇的に改善するとは言えない状況ではあります。

以上。

まあ、色々な意見もありますが、
私の印象としては実直に改革を進めていくように感じました。
希望も含めて。

色々なしがらみが多い中大変な政策運営を強いられるとは思いますが、
構造改革が順調に進めば、人口ボーナスにも後押しを受け
インドネシアの経済発展は暫く続いていくと思います。

せっかくこの大きな変革の中、インドネシアに住んでいるので、、
引き続きこの国の変遷を身近な情報からお伝えして行きたいと思います。