インドネシアの統計データを俯瞰するならThe World Bankのサイトが便利

海外に進出検討する第一歩はその国の大まかなデータを知ることからでしょう。

インドネシアの場合は日本とは異なり、データが充実しているとは言えません。

一応インドネシア統計局(BADAN PUSAT STATISTIK)という組織はありますが、その時々の国の方針によって取得データの優先順位が変わるので使いやすいとは言えません。

参考>>STATICS INDONESIA

細かい調査データが必要な場合は民間の調査会社が発信する「白書」的なものがありますが、当然購入費がかかります。

しかし、費用をかけるまでもないが取り急ぎ大まかなマクロデータが欲しい場合もあるでしょう。

 

「とりあえずお金かけずにインドネシアについて調査しといて」というパターンです。

 

そのような時は本記事で紹介するThe World Bankのサイトが役立ちます。

The World Bank(世界銀行)とは?

The World Bankは日本語だと世界銀行と呼ばれています。

世界銀行は戦後の復興を目的として組織された、複数の国際金融機関からなる団体です。

「貧困の撲滅」と「富の分配」をミッションとして掲げ、主に発展途上国の経済成長のためにお金を融資しています。

参考>>World Bank / 世界銀行

 

The World Bankのサイトは世界の統計データ集でもある

世界の投資銀行や保険会社、信販会社などは様々なデータを取得し発信していますが、世界銀行も実は負けていません。

団体の公式サイトとは別にデータベースとしてのサイトも持っています。

参考>> World Bank Open Data

世界中ほとんどの国が加盟している団体だけあり、これが実に網羅性の高いデータベースとなっているのです。

 

インドネシアの俯瞰的な統計データも閲覧可能

発展途上国のために作られた組織だけあり、発展途上国のデータも集まっています。もちろんインドネシアのデータも。

インドネシアの統計データ

参考>>https://data.worldbank.org/country/indonesia

一つ一つのデータは探せば見つけられる内容のものですが、一か所に集まっているのは大変助かります。

また、カーソルをグラフに当てると数字が表示されるなど、インターネットならではの使いやすさも備えています。

 

こうしてあらためて眺めてみると、国の勢いを感じます。

GDPは右肩上がりですし、人口は右上に向かって一直線。

インドネシアのGDPと人口増加

 

さらに貧困率の低下は著しく、平均寿命も上昇カーブを描いています。

インドネシアの貧困率と平均寿命

 

Country Profileというページを見るとさらに細かいデータが網羅されています。

参考>>Country Prfile Indonesia(The World Bank)

世界銀行のミッションに合わせて貧困や出生に関わるデータが中心ですが、経済やインターネット普及率などのデータもあります。

一国を俯瞰するには役立つ表ですね。過去年度とのデータ比較ができるのが特にありがたいです。

 

まとめ

インドネシアは地域格差が大きいため、国としてのデータだけでは判断できないことも多いです。とはいえ、まずは入り口として統計データで国を知るのは定石です。

定量的なデータだけを見るのであればWorld Bankのサイトはかなり役立ちます。ぜひのぞいてみてください。

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