
インターネットの速度は東南アジア屈指の遅さを誇るインドネシアですが、オンラインでの動画コンテンツ視聴は大人気です。
世界の流れに漏れず、Youtubeは特に人気を伸ばしています。
2021年最新のデータによれば、Youtubeはインドネシアで最もアクティブに視聴されるソーシャルメディアとなっています。
ところでインドネシアではどのようなYoutuberが人気なのでしょう?
本記事ではNox Influencer を活用した結果をもとに、インドネシアで人気のYoutuberを10名ピックアップしてご紹介します。
ニュースチャンネルやアニメなどは除外し、人が全面に立っているYoutuberのみを抽出しました。
また、有名Youtuberの兄弟や家族のチャンネル、サブチャンネルも除外しています(それだけで埋まってしまうので)。
なお、データは2021年3月18日時点のものです。
最新の数値情報はご自身でご確認ください。
また当社ではインドネシアのインフルエンサーを活用したプロモーションのサポートも行っております。
ご検討中の方はお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。
インドネシアのトップYoutuberたち(2021年)
Atta Halilintar
Atta HalilintarはインドネシアYoutuberの代名詞です。
日本でいうところのヒカキンさんのようなポジションでしょう。
チャンネル登録者数は脅威の2660万人。
サブチャンネルも合わせると5000万人近くのチャンネル登録者を抱えています。
もはや「小さな国」の規模ですね…。
彼は商魂たくましい家族の中で育ち、若くしてすでに自分のビジネスを立ち上げていたそうです。
Youtubeではどっきり系の企画や、豪勢な暮らしぶりを見せる企画などがあり、エンタメ系Youtuberの王道を走っています。
と思いきや歌を歌うなど、クリエイターとしての才能も持ち合わせています。
最近はYoutube外部の企業広告でも見かけるようになりました。
まさにインドネシアを代表するYoutuberと言えるでしょう。
Ricis Official
Ria Ricisはインドネシアで最も成功した女性インフルエンサーの一人です。
Youtubeでのチャンネル登録者数は2460万人。先に紹介したAtta Halilintarに匹敵する数字です。
元々Instagramで有名になったという経緯もあり、Instagramのフォロワー数は2313万人。
もう桁が違います…(ちなみにAtta HalilintarのInstagramも1732万人フォロワーです)。
彼女のチャンネルにはSquishyというおもちゃを扱う動画シリーズがあり、子供から人気なのも特徴的です。
Jess No Limit
Tobias Justinはゲーム中継で有名になったYoutuberです。チャンネル登録者数は2130万人。
Give Away型のプロモーション(※)でファンを増やしたインフルエンサーの元祖でもあります。
彼の妹も数百万のフォロワーを抱えるインフルエンサーです。
蛇足ですが、家族も一緒に登場して盛り上がっていくのは、インドネシアYoutuberの特徴かもしれませんね。
個人ではなく家族という単位を重視するインドネシアらしいと言えばらしいです。
Rans Entertainment
Raffi Ahmadは既に紹介した3名とは違い、元々エンタメ業界で活躍する有名人です。
彼の場合はインフルエンサーというより「セレブリティ」と言った方が正しいでしょう。
俳優としてキャリアを開始し、その後ミュージシャン、司会者など活躍の場を広げていきました。
並行してソーシャルメディアを積極的に活用し、Youtubeでは1960万人のチャンネル登録者を、Instagramでは152万人のフォロワーを抱えています。
元々のセレブリティとしての影響力に加え、ソーシャルメディアでの発信力も備えているため広告費の高さもインドネシア屈指です。
Baim Paula
人気俳優とスーパーモデルの夫婦が運営するファミリーチャンネルで、チャンネル登録者数 は1810万人。
動画はファミリーの日常的なVlogが多いです。
先述の「Rans Entertainment」と同じく有名人ファミリーなので、日常をアップするだけでもコンテンツになります。
蛇足ですが、この二人は付き合って3か月で結婚したそうです。
結婚した時点で話題性がたっぷりですね。
Naisa Alifia Yuriza (N.A.Y)
Naisa Alifia Yurizaはインドネシアで最も若くして成功したYoutuberでしょう。
2021年3月現在で13歳。
1610万人のチャンネル登録者がいます。
チャンネル開始が2017年ですので、「9歳」からYoutube動画を発信していたことになります。
歌を歌ったり、ゲームをしたり、実験に挑戦したり、と子供らしく自由にやりたいことをやっている、という印象を受けます。
これからどのように活躍の場を広げていくのか、楽しみな人材ですね。
MiawAug
MiawAugは猫の鳴き声と犬の鳴き声をくっつけた名称で(日本だとニャーワン)、彼の本名はReggie Prabowo Wongkarです。
現在のチャンネル登録者数は1390万人。
一貫してゲーム実況の動画をアップしており、インドネシアを代表するゲーム実況系Youtuberの1人です。
Dyland PROS
Dyland PROSはチャンネル登録数1370万人のゲーム実況系Youtuberです。
2015年から動画投稿を開始し、地道にチャンネル登録者数を増やしてきました。
現在はインドネシア屈指のゲーム系インフルエンサーとして知られるようになりました。
彼は実業家の顔も持ち合わせており、カフェやアパレルブランドも経営しています。
tanboy kun
tanboy kunはチャンネル登録者数1200万人の大食いYoutuberです。
ただの大食いではなく、インドネシアらしく「激辛」にも対応した大食いYoutuberです。
見ているだけで汗が出てきそうな激辛料理を、気持ちいくらいの食べっぷりで平らげます。
最近はなぜか「納豆」に挑戦し、まんざらではない反応を示していました。
インドネシアで納豆が浸透したら、それは彼の貢献かもしれません。
まとめ
さすが世界4位の人口を抱える国だけあり、トップYoutuberのチャンネル登録者数はすごいものがあります。
個人で数千万人にリーチできる世界は想像もつきません。
ちなみに日本だとチャンネル登録者数1,000万人を超えればトップに君臨できますが、インドネシアでは30位あたりです。
インドネシアの人口の多さを感じさせる話ですね。
ただし、マーケティングにおいては単純にフォロワー数が多ければ良いという話ではありません。
世界的な潮流と同じくインドネシアのインフルエンサーマーケティングも「フォロワー数」などの「量」だけではなく「エンゲージメント率」や「商材との相性」など「質」を重視するようになってきました。
と、真面目なことを言いつつも、インドネシアのトップYoutuberたちがうらやましい限りです!
やはり人口の多さは市場のポテンシャルを感じさせますね。