本記事ではインドネシアにおけるインターネットとソーシャルメディアの利用状況について、2023年4月1日時点で最新の情報をまとめます。

記事の執筆に際してはDIGITAL 2023: INDONESIAを参照しています。

 

インドネシアのインターネット利用者数や利用時間

インターネットユーザーは約2.13億人で人口カバー率は77%

この数年は伸び悩んでいる感覚があります。

現地で見聞きする情報から推察すると、おそらくインフラが整っていない「地方の村落」や「島々」での普及に苦戦しているのでしょう。

国土の広いインドネシアでは都市部と地方部の生活に大きな差が生まれています。

ここからの普及率上昇には少し時間を要するかもしれません。

 

インターネットの利用時間は1日あたり7時間42分。そのうちソーシャルメディア利用は3時間18分

ご飯とシャワーの時間以外、仕事時間も含めてほぼインターネットを利用している姿が想像できます。そして実際の姿もそうだったりします。

 

インドネシアのソーシャルメディア利用状況

ソーシャルメディアに関する数値を見ていきます。数値によっては過去よりも下がっているものもあります(ソーシャルメディア利用者数など)。これはデータの集計方法を変えたことが理由とのことです。ソーシャルメディアの勢いが落ちているわけではないことはご留意ください。

 

ソーシャルメディアの利用者数

2023年冒頭時点でのインドネシアにおけるソーシャルメディアユーザー数は約1.67億人とされています。

18歳以上だけカウントした場合の人口カバー率は約79.5%

先ほども触れましたが、平均利用時間が1日あたり3時間18分です。

 

最も使われているソーシャルメディア

これは16-64歳のインターネットユーザーへ直近で使用したソーシャルメディアを聞いたデータです。

 

92.1%がWhatsappを利用しており、その後にInstagramとFacebookが並びます。

少し差を開けてTikTokが並びます。興味深いのはTwitterよりもTelegramの利用者が多い点です。

 

注意点ですが、上記の調査ではなぜかYoutubeが選択肢として入っていません。

そこでSimilarwebでのランキングを見てみると、YoutubeはGoogleの次にアクセスが多いとされています。

よって先ほどのランキングでもInstagramの上かすぐ下に位置されているべき、と考えて齟齬はないでしょう。

 

お気に入りのソーシャルメディア

続いて「インターネットユーザー」ではなく「ソーシャルメディアのアクティブユーザー」に「お気に入り」のソーシャルメディアを聞いたデータを見てみます。

いかにインドネシア人にWhatsappが愛されているか顕著に出ています。

InstagramにTikTokが肉薄しているのも興味深い結果です。

Twitterよりは上位ですが、「お気に入り」という意味ではFacebookはもはやTikTokより下です。おそらくこの差が開くことはあれ逆転することはないでしょう。

実際にインドネシアでソーシャルメディアマーケティングを行う際、Facebookはほとんど優先されません。

 

こちらのデータでもYoutubeが選択肢に入っていないことは記しておきます。

 

主要ソーシャルメディアの利用時間

ということで今度は「利用時間」を見てみましょう。こちらのデータにはYoutubeも含まれています。

特筆すべきはTikTokです。ユーザーあたりの利用時間が多く、Whatsappの利用時間に肉薄しています。

インドネシアだとWhatsappは仕事でメールのように使われますので、利用時間が膨れるのは不思議ではありません。

一報TikTokはエンタメ目的のみです。その点を鑑みるとTikTokの利用者が「没頭」していることがうかがえます。

他のソーシャルメディアの利用時間が下がっているので、TikTokが時間を奪っていることがわかります。

これからますますマーケティングにおける重要性を増していくでしょう。

 

主要ソーシャルメディアのアカウントリーチ数

各ソーシャルメディアでは国別の利用者数を発表していません。

そこでアカウント数を推しはかる目安として「広告でのリーチ数」をまとめてみます。

以下の表はDIGITAL 2023: INDONESIAからデータを抜粋して表にしたものです。

広告での潜在リーチ数 男性比率 女性比率
Youtube 1億3,900万 53.10% 46.90%
TikTok 1億909万 33.90% 66.10%
Instagram 8,915万 48.40% 51.60%
Twitter 2,400万 54.70% 45.30%

こうして見るとYoutubeの利用者数の多さが目立ちます。

また、広告リーチ数ではすでにTikTokがInstagramを越えています。若年層の利用者が多いと言われているTikTokですが、若年層の多いインドネシアとの相性が良かったのでしょう。

男女比を見ると、YoutubeとTwitterはやや男性寄り、InstagramやTikTokは女性寄りということがわかります。

特にTikTokでは女性ユーザーが約3分の2を占めているようです。

 

最後に

長くなりましたが、インドネシアのインターネット、及びソーシャルメディアに関する情報をアップデートいたしました。

ソーシャルメディアでは様々なデータが飛び出しましたが、現地肌感を踏まえて述べると、現在重要なのはYoutube、Instagram,そしてTikTokです。

ただ、攻めるメディアを選ぶ際には「利用者が多いから」という理由だけではなく、「目的」や「発信情報と利用者層の相性」を見極める必要があります。

当社ではインドネシアに向けたソーシャルメディア展開のサポートもご提供していますので、ご展開を検討されている方はお気軽にご相談ください。

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インターネットの速度は東南アジア屈指の遅さを誇るインドネシアですが、オンラインでの動画コンテンツ視聴は大人気です。

世界の流れに漏れず、Youtubeは特に人気を伸ばしています。

2021年最新のデータによれば、Youtubeはインドネシアで最もアクティブに視聴されるソーシャルメディアとなっています。

インドネシアのソーシャルメディア(SNS)利用状況【2021年最新版】

ところでインドネシアではどのようなYoutuberが人気なのでしょう?

本記事ではNox Influencer を活用した結果をもとに、インドネシアで人気のYoutuberを10名ピックアップしてご紹介します。

ニュースチャンネルやアニメなどは除外し、人が全面に立っているYoutuberのみを抽出しました。

また、有名Youtuberの兄弟や家族のチャンネル、サブチャンネルも除外しています(それだけで埋まってしまうので)。

なお、データは2021年3月18日時点のものです。

最新の数値情報はご自身でご確認ください。

 

また当社ではインドネシアのインフルエンサーを活用したプロモーションのサポートも行っております。

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インドネシアのトップYoutuberたち(2021年)

Atta Halilintar

Atta HalilintarはインドネシアYoutuberの代名詞です。

日本でいうところのヒカキンさんのようなポジションでしょう。

チャンネル登録者数は脅威の2660万人。

サブチャンネルも合わせると5000万人近くのチャンネル登録者を抱えています。

もはや「小さな国」の規模ですね…。

彼は商魂たくましい家族の中で育ち、若くしてすでに自分のビジネスを立ち上げていたそうです。

Youtubeではどっきり系の企画や、豪勢な暮らしぶりを見せる企画などがあり、エンタメ系Youtuberの王道を走っています。

と思いきや歌を歌うなど、クリエイターとしての才能も持ち合わせています。

最近はYoutube外部の企業広告でも見かけるようになりました。

まさにインドネシアを代表するYoutuberと言えるでしょう。

 

Ricis Official

Ria Ricisはインドネシアで最も成功した女性インフルエンサーの一人です。

Youtubeでのチャンネル登録者数は2460万人。先に紹介したAtta Halilintarに匹敵する数字です。

元々Instagramで有名になったという経緯もあり、Instagramのフォロワー数は2313万人

もう桁が違います…(ちなみにAtta HalilintarのInstagramも1732万人フォロワーです)。

彼女のチャンネルにはSquishyというおもちゃを扱う動画シリーズがあり、子供から人気なのも特徴的です。

 

Jess No Limit

Tobias Justinはゲーム中継で有名になったYoutuberです。チャンネル登録者数は2130万人。

Give Away型のプロモーション(※)でファンを増やしたインフルエンサーの元祖でもあります。

※別の表現だと「読者プレゼント」です。インドネシアでは高額なスマートフォンやラップトップをプレゼントとしてばらまき、フォロワーを増やす手法が頻繁に用いられます。

彼の妹も数百万のフォロワーを抱えるインフルエンサーです。

蛇足ですが、家族も一緒に登場して盛り上がっていくのは、インドネシアYoutuberの特徴かもしれませんね。

個人ではなく家族という単位を重視するインドネシアらしいと言えばらしいです。

 

Rans Entertainment


Raffi Ahmadは既に紹介した3名とは違い、元々エンタメ業界で活躍する有名人です。

彼の場合はインフルエンサーというより「セレブリティ」と言った方が正しいでしょう。

俳優としてキャリアを開始し、その後ミュージシャン、司会者など活躍の場を広げていきました。

並行してソーシャルメディアを積極的に活用し、Youtubeでは1960万人のチャンネル登録者を、Instagramでは152万人のフォロワーを抱えています。

元々のセレブリティとしての影響力に加え、ソーシャルメディアでの発信力も備えているため広告費の高さもインドネシア屈指です。

 

Baim Paula

人気俳優とスーパーモデルの夫婦が運営するファミリーチャンネルで、チャンネル登録者数 は1810万人

動画はファミリーの日常的なVlogが多いです。

先述の「Rans Entertainment」と同じく有名人ファミリーなので、日常をアップするだけでもコンテンツになります。

蛇足ですが、この二人は付き合って3か月で結婚したそうです。

結婚した時点で話題性がたっぷりですね。

 

Naisa Alifia Yuriza (N.A.Y)

Naisa Alifia Yurizaはインドネシアで最も若くして成功したYoutuberでしょう。

2021年3月現在で13歳

1610万人のチャンネル登録者がいます。

チャンネル開始が2017年ですので、「9歳」からYoutube動画を発信していたことになります。

歌を歌ったり、ゲームをしたり、実験に挑戦したり、と子供らしく自由にやりたいことをやっている、という印象を受けます。

これからどのように活躍の場を広げていくのか、楽しみな人材ですね。

 

MiawAug

MiawAugは猫の鳴き声と犬の鳴き声をくっつけた名称で(日本だとニャーワン)、彼の本名はReggie Prabowo Wongkarです。

現在のチャンネル登録者数は1390万人

一貫してゲーム実況の動画をアップしており、インドネシアを代表するゲーム実況系Youtuberの1人です。

 

Dyland PROS

Dyland PROSはチャンネル登録数1370万人のゲーム実況系Youtuberです。

2015年から動画投稿を開始し、地道にチャンネル登録者数を増やしてきました。

現在はインドネシア屈指のゲーム系インフルエンサーとして知られるようになりました。

彼は実業家の顔も持ち合わせており、カフェやアパレルブランドも経営しています。

 

tanboy kun

tanboy kunはチャンネル登録者数1200万人の大食いYoutuberです。

ただの大食いではなく、インドネシアらしく「激辛」にも対応した大食いYoutuberです。

見ているだけで汗が出てきそうな激辛料理を、気持ちいくらいの食べっぷりで平らげます。

最近はなぜか「納豆」に挑戦し、まんざらではない反応を示していました。

インドネシアで納豆が浸透したら、それは彼の貢献かもしれません。

 

まとめ

さすが世界4位の人口を抱える国だけあり、トップYoutuberのチャンネル登録者数はすごいものがあります。

個人で数千万人にリーチできる世界は想像もつきません。

ちなみに日本だとチャンネル登録者数1,000万人を超えればトップに君臨できますが、インドネシアでは30位あたりです。

インドネシアの人口の多さを感じさせる話ですね。

ただし、マーケティングにおいては単純にフォロワー数が多ければ良いという話ではありません。

世界的な潮流と同じくインドネシアのインフルエンサーマーケティングも「フォロワー数」などの「量」だけではなく「エンゲージメント率」や「商材との相性」など「質」を重視するようになってきました。

と、真面目なことを言いつつも、インドネシアのトップYoutuberたちがうらやましい限りです!

やはり人口の多さは市場のポテンシャルを感じさせますね。

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本記事ではインドネシアにおけるソーシャルメディアの利用状況について、2021年3月1日時点で最新の情報をまとめます。

昨年2020年2月末にも、インドネシアのソーシャルメディア事情についてまとめていました。

データを比較することにより理解が深まるかと思います。ぜひ過去のデータもご覧ください。

インドネシアのソーシャルメディア(SNS)利用状況【2020年最新版】

2021年時点でのインドネシアのインターネットユーザー数はどれくらいか?

Asosiasi Penyelenggara Jasa Internet Indonesia(APPJI)が2020年の9月に発表したデータによれば、インドネシアのインターネットユーザー数は当時時点で1億9,670万人となっています。

【参考】Jumlah Pengguna Internet di Indonesia Capai 196,7 Juta

 

さらにHootsuiteとWe are socialが共同で発表したDigital 2021によれば、2021年時点でのインドネシアのインターネットユーザー数は2億260万人となっています。この数値はインドネシア現地のメディア大手KOMPASでも大きく報じられました。

【参考】Jumlah Pengguna Internet Indonesia 2021 Tembus 202 Juta

 

昨年の同調査では1億7,540億人と発表されていたので、1年で2,500万人強のインターネットユーザーが増えたことになります。

一方、同調査ではインドネシアにはインターネットにアクセスできない人がまだ7,230万人いるとも発表されています。

インターネットにアクセスできないインドネシア人の数

この数値はタイの人口とほぼ同じです。

しかし利用者増加の勢いを考えれば、インドネシアのほぼ全人口がインターネットを使えるようになる日はそう遠くはないでしょう。

 

インドネシアでは「パソコン」よりも「スマホ」でだらだら

ここからはDigital 2021のデータ引用しながら、まとめていきます。

 

インドネシアのインターネットアクセスを考える時にもう一つ重要なのは「どのデバイスでアクセスしているのか?」という視点です。

パソコンが個人に普及する前にスマートフォンが普及したため、ほとんどのインドネシア人はスマートフォン経由でインターネットへアクセスしています。

 

まずネットへの接触時間を見てみると、インドネシア人は一日あたり8時間52分インターネットに接触しています。

日本は4時間25分ですので、おおよそ倍です。

ここまで来ると「ご飯」と「睡眠」以外はずっとインターネットに接触していると言っても過言ではないでしょう。

インドネシア人の1日あたりインターネット接続時間

モバイル経由での接触時間は5時間4分となっており、世界第4位です。

インドネシア人のモバイル経由でのインターネット接触時間

ところがパソコン経由になると3時間48分となり15位まで下がります。

インドネシア人のパソコン経由でのインターネット接触時間

日本でもマーケティングを考える際は「スマホファースト」と言われて久しいですが、インドネシアではもはや「スマホだけ」を考える時代に突入しています。

 

インドネシアでの各ソーシャルメディア利用状況は?

これだけモバイル(=スマホ)経由でのインターネット利用時間が伸びている背景には、もちろんソーシャルメディアの人気があります。

インドネシアにおける主要ソーシャルメディアの利用状況を見てみましょう。

 

利用者数の伸びが激しいインドネシアのソーシャルメディア

インドネシアのソーシャルメディア利用者数は、対人口で見るとまだまだ多くはありません。

Digital2021 によれば61.8%となっており、東南アジアの隣国たちと比較してもやや低い数値となっています。

インドネシアのソーシャルメディア利用者率(対人口)

これはインドネシアがまだ発展段階の国であり、且つ人口母数が大きいという2つの理由によります。

決してソーシャルメディアがないがしろにされているということではありません。

むしろインドネシアではソーシャルメディア利用者数の伸びは激しく、「ソーシャルメディア利用者が増えた国」として世界5位にランキングされています。

データによれば2020年から2021年の1年間で1000万人超増えたようです。

各国のソーシャルメディアユーザーの伸び

 

ソーシャルメディアの依存度が高いインドネシア

インドネシアではソーシャルメディアの使われ方も特徴的です。

ある意味で時代の先端を行っているとも言えるソーシャルメディアの利用状況をもう少し見てみましょう。

 

まず、インドネシアの平均的なソーシャルメディア接触時間(1日あたり)は3時間14分となっています。

昨年よりも10分ほど減っています。利用者の幅が広がったことが影響しているのかもしれません。

各国のソーシャルメディア接触時間

いずれにせよ半日程度をソーシャルメディアに投じてることに変わりはありません。

蛇足ですが日本は51分…と1時間を切っています。

日本でもソーシャルメディアが生活に浸透している印象がありますが、インドネシアと比べればまだまだと言ったところでしょうか。

 

もう一つインドネシアで触れておきたいのが、ソーシャルメディアの使われ方です。

次の表は「インターネットユーザーの中で、ソーシャルメディアでブランドリサーチをする人の割合」です。

各国でのソーシャルメディアでのブランドリサーチ状況

インドネシアは上位(6位)に位置しており、65.1%となっています。

インドネシアの多くのインターネットユーザーが、ブランドや商品について調べたい時にソーシャルメディアを使うということです。

 

また、インドネシアでは「仕事」においてもソーシャルメディアを頻繁に利用します。

データによるとインドネシアでは60%のネットユーザーが仕事上でソーシャルメディアを活用しています。

各国でのソーシャルメディアの仕事での利用状況

 

これらのデータから「インドネシアではソーシャルメディアの依存度が非常に高く、すでに生活でも仕事でも切って考えることはできない」という状況が見えてきます。

 

インドネシアで人気のソーシャルメディアは?

下記は『インドネシアで最も使われているソーシャルメディア』に関するグラフです。

16歳から64歳のインドネシアのインターネットユーザーに、直近1カ月で利用したSNSを回答してもらった結果です。

インドネシアで人気のソーシャルメディア

わかりやすくTOP5 を昨年の同データと並べてみました。

ソーシャルメディア名 2021 2020
Youtube 93.8% 88%
Whatsapp 87.7% 84%
Instagram 86.6% 79%
Facebook 85.5% 82%
Twitter 85.5% 56%

 

世界中で利用者を増やしているYoutubeを筆頭に、全体的にアクティブなユーザーを増やしていますが、InstagramがFacebookを追い越したことは特に印象的です。

 

FacebookかInstagramか?

日本にいる方は「インドネシア=Facebook」というイメージをお持ちかもしれませんが、現地の肌感ではすでに「インドネシア=Instagram」となっています。

下記は「各ソーシャルメディア広告のリーチ数」一覧です。

正確なアカウント数とは異なりますが、「何人にリーチできる」という意味では利用者数に近いデータと言えるでしょう。

マスメディアではないのであまり意味はないかな…と思いつつも規模感の参考になるだろう、ということで「総人口カバー率」も付け加えておきます。

項目 数値 総人口カバー率
(母数2.7億)
ソーシャルメディア利用者数 170,000,000 61.8%
Facebookリーチ数 140,000,000 51.9%
Youtubeリーチ数 107,000,000 39.6%
Instagramリーチ数 85,000,000 31.5%
Linkedinリーチ数 17,000,000 6.3%
Twitterリーチ数 14,050,000 5.2%
Snapchatリーチ数 7,250,000 2.7%

(Digital2021のデータを元に当社で作成)

 

上記表を見ると、インドネシアでは圧倒的にFacebookの利用者が多いことがわかります。

少なくとも「Facebookのアカウントの数は他のソーシャルメディアよりも多い」と言えます。

この1.4億という数字は世界でも3番目に位置しています。

各国のfacebookリーチ

この数字だけ見ると「さぞインドネシア人はアクティブにFacebookを利用しているのだろう」という印象を受けますが、実はそうでもありません。

以下は「Facebookユーザーの平均的なコメント数(1カ月あたり)」の一覧ですが、インドネシアは世界平均と同じ「5件」となっています。

各国のFBコメント数

また「Facebookユーザーの平均的ないいね数(1カ月あたり」では世界平均を下回っています。

各国のFBライク数

利用者数が増えればアクティブ率が下がるのは世の常ですが、端的に「インドネシア=Facebook」と考えるのはもう時代遅れです。

「Facebookはマーケティングに使えない」ということではなく、きちんとターゲットや目的を考慮した上で使い分ける必要があるということです。

 

 

ネット速度とアドブロックの利用率も念頭に

最後に蛇足ですが、気になったデータを共有します。

 

インドネシアのインターネットは東南アジアでも群を抜いて遅い

以下は モバイルインターネットの速度を一覧化したものです。

各国のネット速度

ベトナムやマレーシアなど東南アジア各国も決して早くはないのですが、インドネシアは群を抜いて遅いことがわかります。

これから時代は動画マーケティングが主流になっていく可能性が高いのですが、インドネシアに関して言えばネット速度を考慮しながら展開する必要があるでしょう。

仕事上でも巨大なデータを日本から送ると現場が止まりますのでご注意ください…。

 

アドブロックの利用率が異常に高い

もう1点興味深いのは「アドブロック」の利用率です。

なんとインドネシアはアドブロックの利用率が世界1位です。

各国のアドブロック利用率

これは仮説ですが「せわしない強制ポップアップ広告」が理由だと思われます。

インドネシアでのWebサイトは規模の大小関わらずとにかく広告が表示されます。大手のニュースサイトでも同様です。

コンテンツを読むことができないほど広告が出現することもあり、インドネシアのネットユーザーは嫌気が刺しているのでしょう。

これは「画像や動画のディスプレイ型広告」の効果に影響を与える可能性が高いです。

アドネットワークを活用したプラットフォーム横断型の広告は、今後インドネシアでは効果が薄まる(すでに薄まっている?)かもしれません。

 

長くなりましたが、インドネシアのソーシャルメディアに関する情報をアップデートいたしました。

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日本で活躍する外国人インフルエンサーがいるように、インドネシアにも現地で活躍する日本人インフルエンサーがいます。

MIYOSHI MAKOTOさんはインドネシアで急激に人気を伸ばしている日本人インフルエンサーの一人です。

本記事ではMIYOSHI MAKOTOさんご自身や活動についてご紹介します。

※当社は日本国内のプロジェクトに関して、MIYOSHI MAKOTOさんと総代理店契約を締結しています。

 

インドネシアで人気沸騰中!日本人Youtuber『MIYOSHI MAKOTO』

MIYOSHI MAKOTOさんは大阪在住の日本人クリエイターです。

インドネシアへ強い興味を持っており、インドネシア語を独自に勉強中。

平行してインドネシアのライフスタイルについて、日本人独自の視点から情報発信しています。

特に運営するYoutubeチャンネル『Miyoshi Makoto ID X JP』は大人気。

本格運営開始後わずか半年にもかかわらず、インドネシアから20万人超の視聴者が登録しています。

また、Instagramアカウントには2020年5月18日現在で5.8万人フォロワーがいます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Miyoshi Makoto ID X JP(@makoto.7748)がシェアした投稿

 

インドネシア現地で広がる影響力

Youtubeでの人気を皮切りに、最近はインドネシア現地で様々な場所に登場するようになりました。

インドネシアの大手WebメディアDetik.comでは、「日本人Youtuberが初断食に挑戦して4キロ減」というタイトルでMIYOSHI MAKOTOさんのYoutube企画についてフィーチャー。断食体験について紹介しています。

【参考記事】Youtuber Jepang Ini Coba Puasa Pertama Kali Hingga Beratnya Turun 4 Kg

 

また在インドネシア日本大使館の公式インスタグラムでも、MIYOSHI MAKOTOさんのメッセージ動画が紹介されました。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Ambassador Ishii Masafumi(@jpnambsindonesia)がシェアした投稿

 

当社とMIYOSHI MAKOTOさんの取り組みについて

当社は2020年3月より、MIYOSHI MAKOTOさんと「日本市場における対インドネシア向けプロモーション」に関する専属的な業務提携をしており、すでに進んでいるプロジェクトもあります。

MIYOSHI MAKOTOさんの情報発信力と当社のインドネシアに対する知見、ネットワークを組み合わせ、日本の商品やサービスの情報発信をサポートします。

インドネシア向けに情報発信を検討されている事業者様はぜひお気軽にご相談ください。

お問合せ

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インドネシアはソーシャルメディア大国と呼ばれるほど、ソーシャルメディアの利用度が高い国と言われています。

訪日観光では訪日したインドネシア人の24.2%がSNSで情報収集をしたというデータもあり(観光庁 訪日外国人消費動向調査2018年)、消費者の情報収集チャネルとしても重要になっています。

ちなみにこの数字は2018年のデータなので、現在はさらに重要度が増している可能性は高いでしょう。

本記事では、インドネシアのソーシャルメディア利用状況について、2020年2月時点での最新情報をアップデートし共有いたします。

2021年の情報はこちらの記事をご参照ください。

インドネシアのソーシャルメディア(SNS)利用状況【2021年最新版】

 

インドネシアのインターネットユーザー数はどれくらい?

Asosiasi Penyelenggara Jasa Internet Indonesiaが発表しているデータによれば(2019年3~4月の取得データ)、インドネシアでは全人口約2.64億人のうち64.8%がインターネットを利用することが可能であり、インターネット人口は約1.71億人とされています。

【参考】APJII: Jumlah Pengguna Internet di Indonesia Tembus 171 Juta Jiwa

2018年から2019年の1年で10.12%増加しています。

 

また、2020年2月18日にwe are socialとHootsuiteが発表したデータでは、インドネシアのインターネット人口は約1.75億人とされています。

同レポートでは約1.75億人のうち、約1.6億人がソーシャルメディアのアクティブユーザーとされています。インドネシアではインターネット利用者のほぼすべてがソーシャルメディアを利用していると言っても過言ではないでしょう。

 

蛇足ですが、これら(インタネットユーザーの増加や高いSNS利用率)の背景には、中国系ブランドに代表される低価格帯スマートフォンの急激な普及があると考えられます。

2017年時点では約5500万人だったスマートフォンユーザーの数が、2020年には約1億人にまで膨れるという情報もあります。

【参考】Insights into the 2.3 Billion Android Smartphones in Use Around the World

 

1億人という数字はインドネシア総人口の50%以下の数字です。

今後もスマートフォンの普及とともにインターネットユーザーの数は爆発的に増加していくことは間違いないでしょう。

 

インドネシアのソーシャルメディア利用状況は?

先ほども引用した、2020年2月にwe are socialとHootsuiteが発表したDigital 2020 Indonesiaを元に説明します。

 

ソーシャルメディアの利用時間

引用:Digital 2020 Indonesia (January 2020) v01

インドネシア人はなんと平均して1日約8時間インターネットを利用しています。さらにその半分近くとなる、約3時間半(3時間26分)もの間ソーシャルメディアを使っています。

日本からはあまり想像ができないかもしれませんが、インドネシア人は仕事中もスマートフォンをいじるのは当たり前。飲食店やショップの店員も、仕事中であってもスマートフォンを開いています。

中にはメッセンジャーアプリで仕事をしている人もいますが、ダラリとソーシャルメディアを楽しんでいるだけの人も少なくありません。

巨大なインターネット人口に、ソーシャルメディアが大好きな国民性。ソーシャルメディア大国と言われる所以がここにあります。

 

インドネシアで人気のソーシャルメディア

下記は『最も使われているソーシャルメディア』に関するグラフです。16歳から64歳のインドネシアのインターネットユーザーに、直近で利用したSNSを回答してもらった結果です。

引用:Digital 2020 Indonesia (January 2020) v01

現地の定性的な情報も加えながら、TOP5 まで補足します。

SNS 利用率
YOUTUBE 88%
WHATSAPP 84%
FACEBOOK 82%
INSTAGRAM 79%
TWITTER 56%

 

 

YouTube

Youtubeの利用率が88%と、最も使われるSNSとなっています。2019年初頭にwe are socialが発表したレポートでもYoutubeは1位でしたので、そのまま首位を継続した形となります。

インドネシアはインターネットの速度は遅いのですが、通信データ価格は他国と比べて比較的安く設定されています。

そのため大容量データとなりがちな動画ストリーミングでも利用されやすいのかもしれません。

もちろん、フリーWi-Fiを活用しながらカフェでだらりと動画を見る層も一定数いると思われます。

蛇足ですがインドネシアでNo.1のYoutuber、Atta Halilintarのチャンネル登録数は2020年2月24日時点でなんと2100万人!

日本のNo.1 Youtuberであるはじめしゃちょーの登録数が836万人(同日比較)ですので、インドネシアでの利用者層の多さが感じられます。

Atta Halilintarのチャンネルは東南アジアで最も早く1000万人の登録数を超えたチャンネルとしても知られています。

 

WhatApp

Facebook傘下のWhatAppが84%となっています。WhatAppは一般的なイメージのSNSではなく、LINEのようなメッセンジャーアプリです。

インドネシアでは個人間の連絡はもちろん、企業や店舗のカスタマーサポートまでWhatsAppが使われます。

ひと昔前までインドネシアではブラックベリーのメッセンジャー(BBM)がその役割を担っていましたが、完全にWhatsAppに入れ替わった形となりました。

インドネシア人のスマートフォンにはほぼ確実にWhatsAppアプリがDLされています。カスタマーサポートや予約対応などでWhatsAppを活用すると、インドネシア人としてはコミュニケーションがとりやすいはずです。

ちなみに、あまり日本では知られていませんが、WhatsAppにもInstagram Storyのように「動画や写真を時間限定で投稿する機能」がついています。

 

Facebook

Facebookの利用率は82%となっています。数年前からランキングの上位に位置しています。世界最大のソーシャルメディアとして、インドネシアでも多く利用されています。

以下は筆者の個人的見解も含みますが、インドネシアでは「近況報告」のような使われ方が多いように感じます。私的な場というよりは公的な社交場のようなイメージです。

あまりポストしない人でも、結婚報告や出産などライフイベントではFacebookに投稿していたりします。この辺りは日本と似ているかもしれません。

 

Instagram

Instagramの利用率が79%となっています。Facebookと並び、最も使われるソーシャルメディアの一つとして地位を確立しています。

Instagramは特に20~30代の若年層の利用率が高いとされています。インドネシア人口分布のボリュームゾーンがまさに20~30代であり、今後の消費の中心でもあります。

以下は筆者の個人的見解も含みますが、インドネシアの企業でもInstagramを通じた情報発信を重視する傾向にあります。

情報発信やファンとのコミュニケーションはInstagramを軸に展開し、Facebookにはコピーポストという流れが増えています。

 

Twitter

Twitterの利用率が56%となっています。インドネシアで生活しいていると「Twitterはもう古い」など言われることも多いのですが、利用率を見ると昨年からほぼ落ちていません。

Twitterの場合は「情報収集」で使われることが多いです。特に自然災害やテロ、暴動などの時には激しく情報が行き交います。瞬間風速的な拡散性が高く、フェイクニュース拡散の温床になることもあります。

 

目的に応じた使い分けを

ここ数年インドネシアではソーシャルメディアの利用率が高止まりしたまま、母集団となるインターネット利用者数が伸び続けています。

インドネシア向け訪日プロモーションにおいても、今後ますますソーシャルメディアの重要性が増すことは間違いないでしょう。

ただ、大企業でもない限り主要ソーシャルメディアのすべてに注力することは難しいでしょう。自分たちのステージに応じた目的を設定し、優先順位を付けて運用していくことが肝要かと存じます。

当社では定量的なデータだけではなく、「実際の使われ方」のような定性的な現地情報も含めた運用サポートが可能です。

ソーシャルメディア運用をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。

キャンペーン含めた本格的な運用から、小規模での運用まで柔軟にご対応いたします。

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インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

要件が固まる前の段階でもお気軽にご連絡ください。現地の知見を踏まえ、最適な方法を並走して一緒に考えさせていただきます。
ソーシャルメディア

インドネシア=ソーシャルメディア大国、というイメージがあります。

私の知人・友人には広告に関わる方々も多く、「インドネシアってソーシャルメディアがすごいんでしょ?」と聞かれたことも二度や三度ではありません。

実際のところどれくらいの人に使われてるんだ?と調べてみても、なかなか一か所でまとまった情報に出会えません。

日本だと民間から公的機関に渡るまで様々な情報を発信していますが、ことインドネシアはとにかくデータが無い。

ただ、海外のデータでone of themとして調査されたデータは見つけることができます。

これ!というピタッとしたデータはありませんが、複数見ることでだいたいの数字は見えてきます。

情報整理と備忘の意味も含めて、インドネシアのソーシャルメディア利用状況を整理してみました。

定量情報だけだとあまり価値がないので、要所要所で現地住人として定性的なコメントを入れていきます。

 

 

インドネシアでのインターネット利用者数は?

ソーシャルメディアマーケティングのコンサルティング会社であるWe are social が発表している2016年レポートによれば、インドネシアのインターネット利用者数は8,810万人(これは2016年の年初発表数値なので2015年データ)。

インドネシアのインターネット利用者

それ以前にeMarketerが出している予測値によれば2015年で9,340万人という予測です(インドネシアは世界6位の利用者数)。

世界のインターネット利用者数比較

大枠eMarketerの予測通りですね。

ということは、2016年末には約1億人、2018年には1.23億人に到達するのも固いでしょう。

ちなみにインドネシアの外国人がよく読むJakarta Postというメディアによれば、2020年には1.5億人に到達するというコメントもあります。

With the number of internet users also predicted to reach 150 million by 2020, the company reiterated that business needs will grow increasingly mobile, thus necessitating even the largest tech companies to continually innovate. (引用:JakartaPost

2020年までに1.5億人にまでの増加が見込まれるインターネットユーザー数とともに、その会社は拡大するモバイル領域の中でのビジネスニーズが増加すること、そのため最大のテクノロジー企業でさえ継続的なイノベーションが求められることを繰り返し述べた。

話が少しそれますが、2013年にボストンコンサルティンググループが出した「中間・富裕層に関するレポート」では、2020年の時点で中間層・富裕層以上の人口は1.41億人と予測されています。

2020年時点でのインターネット利用人口の予測値(1.5億人)と、中間層・富裕層以上の人口(1.41億人)がニアミスですね。中間層以上がネット利用率を牽引していくのでしょう。

 

 

ソーシャルメディアユーザー数は?

こちらもWe are socialのレポートから抜粋すると7,900万人がSNSをアクティブに使っています。

インドネシアのSNS利用

まぁ重複アカウントなどもあるのでもう少し目減りはするでしょうが、数字だけ見れば実にネットユーザーの10人に9人は何かしらのソーシャルメディアを活用しているということになります。

日本の場合はSNS利用率が62.3%というデータがあります。

9割vs6割。いかにインドネシア人たちがSNS大好きかがわかるデータですね。

普及率が低い段階(いわゆる先進層がメイン)なので利用率が高い、という意見もあるかもしれませんが、それでもコミュニケーションが大好きなインドネシア人たちの利用率は高いまま推移するのではないかな?という予感がします。

次は、有名なSNSサービスの利用者数を見てみます。

 

 

Facebookユーザー数は?

こちらもWe are socialのレポートから抜粋。

インドネシアのFacebookユーザー

データによれば7,900万人のFacebookユーザーがいます。

あれ?

上述のSNS利用者が7,900万人なので、その全員がFacebookを使っているってことになりますね。

ただ、eMarketerのデータだと2016年の数値(年初か年末かは不明)が7,770万人になっているので、数字としてはある程度信憑性のある数字なのでしょう。

東南アジアFacebookユーザー数

重複アカウントなどで多少目減りはするでしょうが、データ発表時から月日が経過したことも加味すると、実際に現時点でこの数字に近い数字の人々は利用しているといっても大きくは外れていないでしょう。

インドネシア現地のデジタルマーケッターと会話をすると、プロモーションでFacebookページ活用は最重要で、これからも変わらないだろうという意見が主流です。

これは利用者が多く、且つ今後も伸びていくことを肌で感じているのでしょう。

 

 

Twitterのユーザー数は?

eMarketerの発表データによれば、2015年で1,430万人、2016年で1,680万人との予測になっています。

東南アジアのTwitter利用者数

2016年も半ばを過ぎていますので、データを信じるのであれば1,600万人程度が使っているのでしょう。

ジャカルタは過去に世界で一番Tweetが多い都市となったことがあるほど、Twitter熱が高い街でした。

ただ、最近は少し陰りが見えているようで、現地のマーケッターたちはそこまで重要視はしていないように感じます。

実生活でも「Twitterやってるか?」なんて会話になることもありません。

Twitter is dead!なんて言っているインドネシア人マーケッターもいました。

とはいえ一次情報の拡散力はいまだにあるようで、ユニリーバなどのマーケティングが強い消費財系企業はTwitterを利用していたりもします。

 

 

Instagramのユーザー数は?

Instagramがまた難しい。

大元のInstagram自体が国別ユーザー数を公表していないので推測値ですらデータが見当たりません。

参考数値としてよくある手法ですが、Facebookの広告プラットフォームから、Instagram利用者へ出稿先を絞った際の潜在リーチ数を出してみました。

結果は1,800万人(ただし、FacebookアカウントとInstagramアカウントが共通のユーザーのみが対象なのでもっと多い可能性もある)。

Twitterと同程度か、少し多い程度なのでしょう。

  • グローバルではTwitterよりもInstagramのアクティブユーザー数が多いこと(下記グラフ参照)
  • インドネシア人はとにかく写真が好きなこと(セルフィー以外の写真撮影も非常に多い)

を考えると妥当な数字(?)かもしれません。

主要サービスのアクティブユーザー推移

蛇足ですが、インドネシア人って写真へのこだわりが非常に強く、実際写真を撮らせると結構上手だったりするんですよね。

一つの強みとして育てていけばいいのにな、といつも思っています。

 

 

念のためにPathの情報も

インドネシアの主要ソーシャルメディアということでPathも。

他国ではすでに収束したサービスですが、インドネシアではなぜかいまだにPathが盛んです。

少し古いデータですが2014年にメディアが取材で明かしたところによるとユーザー数は400万人以上

当時のPathユーザーが世界で2,300万人でしたので、実に1/5のユーザーをインドネシアだけで抱えていたことになります。

While Morin’s replies were brief, he reinforced how Path has more than four million users in Indonesia, which is about a fifth of its global user base of 23 million. (引用:Tech in Asia

Morinは簡潔に答える一方で、どのようにインドネシアのPathが世界2,300万ユーザーの5分の1にもなる400万ユーザーを抱えるに至ったのか、を補足した。

その後の更新データはありませんが、私が現地で感じる限りではユーザー数は伸びているのではないかと感じます。

理由はこんなところ。

  • 2~30代のインドネシア人と「友人として」出会うとPathやってる?と聞かれることが多い
  • 企業やレストランも「写真投稿キャンペーン」でPathを含むことが多い(だいたいInstagramかPathが多い)

ことジャカルタにおいては、プライベートな話はFacebookには上げずにPathに上げる人が圧倒的に多いです。

ただ、APIの公開をしておらず写真投稿を促すくらいしか企業側のマーケティングとして使いどころがないのは残念なところ。

現地デジタルマーケッター達も使えれば使いたいけど、使えない、という状況です。

 

 

メッセンジャーアプリですが、一応LINEも

SNSというくくりではないですが、参考情報としてLINEも備忘に入れてしまいます。

2016年前半にLINEが正式に発表したコメントによれば、インドネシアでのLINEアカウント数は6,000万アカウントです。

詳細はこちらのブログで丁寧にまとめられています。

今回はメッセンジャーアプリまとめ、というよりも企業がマーケティングに使えそうなSNSがテーマなので詳細は記載しませんが、インドネシアでは他にも「BBM(ブラックベリーメッセンジャー)」や「Whatsapp(ワッツアップ、以下WA)」が使われています。

いまだにBBMのイメージが強く、探せば実際にまだまだアクティブだと示すデータも出てきます。

ただ、私はインドネシアの中心地ジャカルタで2年仕事をしていますが、その間BBMをメインで使っている方とは一人も出会いませんでした。

上陸当時は「すごく使うんだろうな」と思ってBBMをスマフォに入れましたが、結局使わず。

その代わりに必須なのがWAです。

ただし、LINEも「やってる?」と言われる機会が増えてきました。

そしてコニーなどのキャラクター人形は現地女子に大人気です(笑)

ジャカルタの外ではまだBBMが主流なのかもしれませんが、この手の流れはジャカルタが作ります。

BBMが追いやられる日も近いかもしれません(個人的感想)。

 

 

最後に

つらつらとインドネシアのSNS周りデータをまとめてみました。

一国のデータを並べるだけで絶対的にどうだ、と言うことはあまりできませんが、実際に生活しているとインドネシア人のSNS依存度はかなり高いように感じます。

元々コミュニケーションが大好きな国民性に加え、首都ジャカルタであっても「娯楽」がほとんどありません

コミュニケーションこそが「娯楽」になっており、たいそうな時間をオンラインに接触して過ごします。

今後ますます、マーケティング活用の重要性は増していくでしょう。

ちなみに、当社では日本からインドネシアへ情報を発信したい企業様や団体様に向けての支援メニューもご用意しています。

別の機会でまとめますが、インドネシアからの訪日客も徐々に増えており、特に訪日インバウンド対策として活用可能です。

ご興味をお持ちの方はお気軽にお問合せください。

 

 

 

 

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