インドネシアという国は様々な切り方ができますが、最も代表的な切り方の一つが「宗教」でしょう。

世界第4位(2023年時点)の人口の中には様々な宗教を信仰する人々がいます。

この記事では記事執筆時点で最新の統計情報を元に、インドネシアと宗教についてデータをまとめています。また現地の知見を元にマーケティング視点での考察も加えています。

 

【この記事でわかること】

  • インドネシアと宗教の関り
  • インドネシアの宗教別人口分布
  • 事業展開において宗教の視点で注意すべきこと

 

インドネシアと宗教

日本で生活していると宗教を意識することは稀かもしれませんが、インドネシアでは切っても切り離すことはできません。

インドネシア国民は生まれた時に必ずいずれかの宗教に属さねばならない、と法律で決められています。

2023年記事執筆時点ではIDカードにも「宗教」を記載する欄があります。

インドネシアではパンチャシラ(建国5原則)で「唯一神への信仰」が求められており、現在以下の6つの宗教が公認されています。

  • イスラム教
  • プロテスタント
  • カトリック
  • ヒンドゥー教
  • 仏教
  • 儒教

 

上記以外にも地域によっては「精霊信仰」などを行っている少数派もいますが、それらは「信仰」として「宗教」とは分けて考えられています。

インドネシアで生活していると、「婚姻」「食事」「学校」「行事」「祝日」などの様々な面で宗教による影響を受けることになります。

 

インドネシアの宗教別人口

2022年にインドネシア政府(Kementerian Dalam Negeri)が発表した統計によれば宗教別の人口は以下の通りです(※)。

参考記事:Mayoritas Penduduk Indonesia Beragama Islam pada 2022(data indonesia)

 

※表は記事内のデータを元に当社で作成

宗教 総数 対人口比率
イスラム教 241,699,189 87.02%
プロテスタント(キリスト教) 20,647,769 7.43%
カトリック(キリスト教) 8,501,472 3.06%
ヒンドゥー教 4,692,548 1.69%
仏教 2,016,564 0.73%
その他の宗教 117,412 0.04%
儒教 74,899 0.03%
全合計 277,749,853 100.00%

 

 

世界最大のムスリムを抱える国だがイスラム教が国教ではない

既出の表を見てわかるとおり、インドネシアではイスラム教徒が大多数を占めます。

全人口の87.02%であり、数に直すと約2.4億人のイスラム教徒が生活をしていることになります。

この数は「一国」としては最大であり、インドネシアは「世界最大数のイスラム教徒が生活する国」ということになります。

 

しかし注意すべきことは「インドネシアはイスラム教国(イスラム教が国教であり、イスラム法によって統治される国)ではない」という点です。

 

先に記載したとおり、インドネシアでは6つの宗教が認められており、どれを信仰するかは個人の自由です。

また個人が宗教を変更することも可能です。実際にインドネシアでは「結婚のために配偶者に合わせて宗教を変更する」こともあります。

 

キリスト教徒だけで約2,900万人、エリアによっては他宗教が強い場所も

宗教別比率を見ると、イスラム教徒の次に多いのがプロテスタントとカトリックです。

プロテスタントは全人口の7.43%で約2,060万人、

クリスチャンは全人口の3.06%で約850万人、

となっています。

彼らは宗派こそ違いますがともにキリスト教徒であり、キリスト教として換算すると人口の約10.5%程度、実に約2,900万人のキリスト教徒が国内で生活していることになります。

この数はカンボジア(人口約1,600万人)やラオス(人口約750万人)を足した数よりもまだ多く、マレーシアの全人口(約3,300万人)に匹敵します。

 

また、インドネシアの面白いところは、エリアによって宗教の比率が逆転することです。

例えばNTTと呼ばれるNusa Tenggara TimurやPapuaの方へ行くとキリスト教徒が半数以上を占めるようになります。

 

キリスト教以外ではヒンドゥー教もバラつきが顕著です。

統計ではインドネシアには約470万人のヒンドゥー教徒がおり、これは全人口のわずか1.69%でしかありません。

ところがヒンドゥー教徒の多くはバリで生活しており、バリに行けばヒンドゥー教徒は一気に多数派となります(バリ在住者の9割近くがヒンドゥー教徒)。

 

イスラム教を念頭に置くことは重要

インドネシアはイスラム教国ではありませんが、やはり大多数を占めるイスラム教徒を念頭におくことは求められます。

特に顕著なのは「宗教侮辱罪」への扱いです。

 

2017年のジャカルタ市長選挙では、現職候補だったキリスト教徒のバスキ・チャハヤ・プルナマ氏がスピーチでコーランについて触れるような発言を述べ、宗教侮辱罪で有罪。禁固刑2年の実刑を受けました。

2022年にはキリスト教徒のYoutuberがイスラム教徒を不快にさせる動画を投稿したとして、禁固刑10年の実刑判決を受けています。

 

宗教侮辱罪は原則的にすべての宗教に対して適応される罪ですが、実際はイスラム教に対する適応が多く、適応された時の罪も重たいものになりがちです。

過度に意識をしすぎる必要はありませんが、個人にしろ法人にしろ、宗教(特にイスラム教)に対しては常に敬意を持って接することが求められます。

 

事業や商材によってイスラム教を意識すべき濃度は変わる

簡単ではありますがインドネシアの宗教事情についてまとめました。

圧倒的にイスラム教徒が大多数を占める国ではありますが、場所によって大きく比率が変わるという側面もあるのでご注意ください。

また、ここでは細かく書きませんが、富の分布の視点で見るとインドネシアでは華僑系が強いと言われます。

華僑系にはクリスチャンや仏教徒が多くいます。逆に華僑でイスラム教の方は多くはありません。

 

このように考えると何を、どこで、どのように販売するのか?によってイスラム教を意識すべき濃度も変わってくるでしょう。

この複雑さがインドネシアの難しい部分でもあり、面白い部分でもあります。

 

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具体的には年間を通して以下の活動を行ってまいります。

①訪日旅行動向に関するデータやニーズ含む「トレンド情報」の収集
②現地旅行会社への定常的なアプローチ・ツアー造成への働きかけ
③現地旅行関連メディアへの情報発信・メディア露出強化

訪日プロモーションでは展示会出展などの定点的な活動に加えて、現地での定常的な働きかけや情報発信業務も重要です。
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2023年に入って以降、訪日観光客数は増加の一途をたどっています。

ところで、日本から見ると「日本は旅行先として人気なんだな…」と感じるかもしれませんが、相手国から見た場合はどうでしょうか?

本記事では「インドネシア×訪日」という軸で、「インドネシア国内から見た場合の訪日旅行の位置づけ」を探ってみます。

 

【この記事でわかること】

  • インドネシアからの訪日外客数
  • インドネシアでの海外渡航先としての日本の位置づけ
  • インドネシア人の訪日観光における課題

 

インドネシアからの訪日外客数はどれくらい?

JNTO発表の訪日外客統計によれば、2023年3月のインドネシアからの訪日数は33,200人となっています。

コロナ前の2019年3月の数値が39,609人でしたので、2019年を基準とした場合は概ね100%近くまで戻ってきたと言えるでしょう。

ちなみに2019年通年でのインドネシアからの訪日外客数は412,779人でした。

2019年を振り返ると、東南アジアでは唯一タイが年間100万人以上(1,318,977人)の訪日外客数を記録。

その後をシンガポール、マレーシア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムが約40~60万人の間で追っている、という構図でした。

 

2023年はまだ前半戦の最中であり、これから東南アジア各国がどのような動きを見せるかは注目すべき点です。

 

インドネシアの中で日本は旅行先として人気?

結論からお伝えすると現在のインドネシアにおいて日本は「人気旅行先」と言っても過言ではないでしょう。

首都であるジャカルタで生活していると、「今度日本に行く」という方に出会うことも珍しくはありません。

とはいえ、見聞きする情報だけでは客観性が低いのでいくつか参考情報を示します。

 

2016年時点で日本は海外渡航先として8位だった

こちらの表は過去にJNTOのデータを元に当社で作成した「インドネシアからの訪問先推移(2011-2016)」です。

2016年の時点で、インドネシアからのアウトバウンドランキングは以下の通りでした。

ランキング 渡航先 渡航人数
1 マレーシア 3,049,964
2 シンガポール 2,893,646
3 サウジアラビア 941,138
4 中国 N/A
5 タイ N/A
6 香港 362,735
7 韓国 295,461
8 日本 271,014

隣国のマレーシアとシンガポールが常に旅行先として人気。

その後はイスラム教の聖地メッカがあるサウジアラビアが続く。

その後をアジア・東南アジア勢が追う、という構図でした。

 

蛇足ですが、シンガポールやマレーシアが人気なのは「隣国で渡航費が安い」という理由もありますが、この手のデータには出稼ぎ関連の渡航数も多く含まれると言われています。

またサウジアラビアが常に上位に含まれるのは、「ハッジ」や「ウムラ」と呼ばれる、イスラム教徒が多数を占めるインドネシアならではの理由による渡航が発生するためです。

 

詳細は以下の記事でご覧ください。

過去6か年で300%以上の増加?インドネシアでは訪日ブームが到来しつつある、と考えられる理由

 

2019年時点で日本は訪問先として7位

コロナ前の2019年の数値を見てみますしょう。

インドネシア統計局が発表したデータによれば、2019年通年でインドネシアからの海外渡航者は1169万人でした。

 

次のグラフは渡航先の内訳についてです。

 

パーセンテージ表記だと直感的にわかりにくいので、上記グラフを元と年間渡航者数を元に数字に直したのがこちらの表です。

ランキング 渡航先 全体に占める割合 渡航人数
1 マレーシア 35.46% 4,145,274
2 シンガポール 18.40% 2,150,960
3 サウジアラビア 12.54% 1,465,926
4 東ティモール 4.92% 575,148
5 中国 4.77% 557,613
6 タイ 4.26% 497,994
7 日本 3.31% 386,939
8 オーストラリア 1.94% 226,786
9 韓国 1.76% 205,744
10 香港 1.60% 187,040

マレーシア、シンガポール、そしてサウジアラビアの3強に変化はありませんが、4位以降に入れ替わりがあります。

日本は7位にまで上昇しています。

2019年の日本側の訪日外客把握数と多少 のずれはありますが、信ぴょう性のあるデータと判断して良いでしょう。

 

直近の渡航先ランキングは?

詳細な数値は公開されていませんが、GlobalDataのTravel & Tourism in Indonesia reportによれば、2022年のインドネシアからの渡航先ランキングは以下の通りです(参考記事の公開範囲を元に、当社にて表を作成)。

【参考記事】Top ten outbound destinations from Indonesia

 

ランキング 渡航先 渡航者数
1 サウジアラビア 1,116,600
2 マレーシア 1,041,000
3 シンガポール 非公開
4 タイ 非公開
5 トルコ 非公開
6 日本 非公開
7 アメリカ 非公開
8 オーストラリア 非公開
9 韓国 非公開
10 中国 非公開

有料レポートなので一部の数値は公開されていませんが、日本は6位だったようです。

トルコが5位に食い込んでいるのは当時トルコリラ安があり、旅行先としてブームになったことが理由です。

 

さらに、最新の2023年3月のニュースでは、2月に行われた旅行博「ASTINDO Travel Fair 2023」にて「日本と西欧の需要が高かった」と報告されています。

【参考ページ】Indonesia outbound travel bookings continue to surge

 

訪日数増加の鍵はeパスポートの普及?

インドネシアは日本の制定する「ビザ免除措置」の対象国です。

【参考ページ】インドネシア国民に対するIC旅券事前登録制によるビザ免除(外務省)

 

具体的には、事前にインドネシア国内の管轄でIC旅券の登録を行えば、3年又は旅券の有効期間満了日まで「15日間の滞在」を何度でもできるようになる、というものです。

初回に手続きが必要なものの、一度手続きをすればその後は入国しやすくなります。

一方、インドネシアではまだeパスポートの普及がそこまで進んでおらず、この仕組みの対象者の数自体が多くはないという課題もあるでしょう。

蛇足ですが本記事を執筆している2023年5月時点では、インドネシア人がパスポートを作る際に通常パスポートとeパスポートの2択から選べます。

 

現在のインドネシアにおけるパスポート発行の公式料金は以下の通りです。

  • 通常パスポート 350,000ルピア
  • eパスポート 650,000ルピア

 

【参考ページ】:Cara Membuat Paspor Sehari Jadi, Siapkan Biaya Minimal Rp 1,35 juta

 

倍近く料金が変わると、通常パスポートを選んでしまう人も少なくはないかもしれません。

蛇足ですがさらに1,000,000ルピアを払うと、「即日発行」のサービスを受けられます。

エクスプレス料金が準備されているのはなんともインドネシアらしい部分です。

 

まとめ

こうしてデータを並べてみると、「日本はインドネシアにおいて旅行先として人気である」と客観的にも言うことができそうです。

インドネシアの人口は約2.7億人で世界第4位です。インドネシア中央統計局によれば2045年には約3.2億人にまで増えると予想されています。

現在はまだ限られた人しか海外を訪れることができませんが、今後経済成長していくにつれアウトバウンドの全体数もまだまだ伸びていくでしょう。

当社では訪日インバウンドプロモーションのサポートも行っています。今のうちに先手を打っておきたいという企業、自治体の皆様からのご相談をいつでもお待ちしています。

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前回インドネシアにおけるインターネットとソーシャルメディアの利用状況について、DIGITAL 2023: INDONESIAのデータを参照しながらまとめました。

インドネシアのインターネットとソーシャルメディア(SNS)利用状況【2023年最新版】

元々はソーシャルメディアの利用状況について知見をアップデートすることが目的でした。思いのほか、EC関連のデータも豊富にあったのでこちらの記事で備忘も兼ねてまとめておきます。

 

インドネシアのジャカルタ現地での生活者としてのコメントも交えながら、進めていきます。

 

【この記事でわかること】

  • インドネシアでのEC利用者数や利用率
  • インドネシアのECでは何が売れる?
  • インドネシアで利用されているECプラットフォームは何か?

 

インドネシアネットユーザーのEC利用者数は?

 

インドネシアでオンラインでコンシューマーグッズを購入した人の割合

インドネシアで消費者向けの商品をオンライン購入したことがある人は約1.79億人

同レポートではインターネットユーザーの全体数を2.13億人としていますので、ネットユーザーのうち約84%ECを利用していることになります。

1人当たりの年間平均使用額が313USDなので、1ドル134.9円で換算すると約4.2万円です。

コロナが収束してECへの一人当たり使用額は減ったものの、EC利用者数は増えています。

 

インドネシアECで売れるものは?

インドネシアのECにおけるカテゴリ別消費金額

カテゴリ別の消費額を見ると、最も購入されているのは電化製品で、その後をおもちゃや趣味用品、さらにアパレルや家具と続いています。

こうして並べて見ると食品や飲料は少なく移りますが、私見を交えるならばこれは「単価が低い」ことが理由でしょう。

電化製品は他国と比較してもそこまで値段は変わりませんが(むしろ高い関税がある分割高かもしれません)、インドネシアで日常的に消費される食品や飲料は全体的に単価が低めです。

 

ECでの支払い方法は?

インドネシアECでの支払い方法

最も利用されるのがモバイル電子マネー(39%)。

2位が銀行振込(23%)で、3位がデビットカード/クレジットカード(17%)です。

インドネシアではここ数年でモバイル電子マネーの利用が一気に進みました。ECに限らず、オフラインの店舗でもQRコードから電子マネー決済へ簡単に進むことができます。

銀行振込についてはVirtual Accountという仕組みが普及しています。振込先や金額を打つことなく、購買ごとに発行されるVirtual Account Numberを銀行アプリにコピー&ペーストすることで、細かい入力をせず簡単に振込を完了することができます。

インドネシアではクレジットカードの普及が他国ほど進んでいませんが、このようなシステムがECの利用者増を支えています。

 

インドネシアで人気のECモール/プラットフォームは?

インドネシアには多数のECモールが切磋琢磨していますが、ここでは2023年第1四半期に最も訪問者が多かったモールを5つご紹介します。

元になるデータはSimilar Webのトランザクション数です。

【参考記事】5 E-Commerce dengan Pengunjung Terbanyak Kuartal I 2023

 

以下は2023年1月から3月の、「月単位での平均訪問者数」を表にしたものです。

Shopee 1億5,790万
Tokopedia 1億1,700万
Lazada 8,320万
BilBil 2,540万
Bukalapak 1,810万

それぞれについて、簡単にご紹介します。

 

Shopee

Shopee

Shopeeは2015年にシンガポールで創業したオンラインマーケットプレイスです。インドネシアを含む東南アジアほぼ全域に展開しています。

インドネシアでは後述する国産サービスのTokopediaが長らく王者でしたが、後発のShopeeが追い上げ、現在は利用者数1位の座を長らく死守しています。

「ゾロ目の日」などのキャンペーンも有名ですが、Shopeeの利用者数を増やすトリガーとなったのは何よりも「送料無料」のサービスです。送料無料を耳につくジングルに載せ、広告を大量投下しました。

現在では他のプラットフォームも送料無料は珍しくなくなりましたが、今でもShopee利用者には「送料無料」が理由で使い続けている方が多いです。

ちなみにDIGITAL 2023: INDONESIAのレポートでも、送料無料(Free Delivery)がEC購入を促す最も強いトリガーとして報告されています。

インドネシアのECでは「送料無料」が強い利用動機となる

本記事執筆時点(2023年5月)では「後払い」を積極的にプロモーションしています。いつも「大衆」が求めているものを提供しているな、という印象を受けます。

 

Tokopedia

Tokopedia

Tokopediaは2009年創業のインドネシア国産のECモールです。日本のサイバーエージェントグループやソフトバンクが投資したことでも有名です。

2021年には同じくインドネシア国産のオンライン配車アプリGOJEKと経営統合しGoTo Groupとなりました。GoTo Group は2022年にインドネシア証券取引所へ上場しています。

国産の強みを活かしながら、航空券やホテル、さらには公共料金の支払いなどあらゆるものをオンラインで支払えるようにした立役者の一人です。

現在でこそShopeeに利用者No.1のポジションを譲りましたが、長らく1位の座を守っていたサービスでもあります。

公式なデータはありませんが、現地の肌感で述べるのであれば「トレンド」に強いモールです。特に少し値の張る目新しい食べ物やファッションが積極的に販売されている印象があります。

送料無料戦略で追い上げられたShopeeに対して、どのような戦略で挑むのかが注目されるところです。

 

Lazada

Lazada

Lazadaは2012年にドイツの企業Rocket Internetにより設立され、その後中国のアリババ・グループ(阿里巴巴集団)に買収されたECモールです。

アリババグループの資金力を活かし、東南アジア中に独自の強固な配送網を保持していることがLazadaの大きな特徴でしょう。

最近は日本から販売する越境ECサービスの需要を狙い、日本でもアクティブに活動しているのでご存知の方が多いかもしれません。

インドネシアへの展開は2014年なので、やや後発のサービスと呼べるでしょう。しかしLazadaもShopeeと同じく、後発ながらユーザー数を伸ばしました。2023年序盤の現在では利用者数3位の位置まで来ています。

 

blibli

Blibli

blibli.comはインドネシア最大のコングロマリットの一つであるDjarum Groupの支援を受けて設立されたサービスです。2011年に創業開始しているので、インドネシアのECモールとしては先発の部類に入ります。

B2CだけではなくB2B、B2B2C ( Business to Business to Customer )も展開している部分は特徴のサービスです。

国産のECサービスということもあり、BilBilは地場産業の活性化をテーマとした取り組みを展開しています。

例えば2022年には農作物の販売支援を展開するPT Mitratani Dua Tujuhと提携し、地場の農作物をblibli.comの多様なオムニチャネルを活用して販売する取り組みを開始しています。

 

Bukalapak

Bukalapak

Bukalapakは2010年に設立されました。

Bukalapakは創業時よりインドネシア語でワルンと呼ばれるような「小規模の事業者」をサポートすることに注力してきた点が特徴でしょう。

ECプラットフォームとしてだけではなく、ワルンのデジタル化を促進するための取り組みも積極的に展開しています。

例えばMitra Bukalapak(日本語だとBukalapakパートナーズ)という仕組みを使うと銀行口座を持たない事業者でも、請求書による振り込みや資金の預け入れなど、ほぼ銀行と同じ機能を活用することができます。

2021年にインドネシア証券取引所に上場しています。

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本記事ではインドネシアにおけるインターネットとソーシャルメディアの利用状況について、2023年4月1日時点で最新の情報をまとめます。

記事の執筆に際してはDIGITAL 2023: INDONESIAを参照しています。

 

インドネシアのインターネット利用者数や利用時間

インターネットユーザーは約2.13億人で人口カバー率は77%

この数年は伸び悩んでいる感覚があります。

現地で見聞きする情報から推察すると、おそらくインフラが整っていない「地方の村落」や「島々」での普及に苦戦しているのでしょう。

国土の広いインドネシアでは都市部と地方部の生活に大きな差が生まれています。

ここからの普及率上昇には少し時間を要するかもしれません。

 

インターネットの利用時間は1日あたり7時間42分。そのうちソーシャルメディア利用は3時間18分

ご飯とシャワーの時間以外、仕事時間も含めてほぼインターネットを利用している姿が想像できます。そして実際の姿もそうだったりします。

 

インドネシアのソーシャルメディア利用状況

ソーシャルメディアに関する数値を見ていきます。数値によっては過去よりも下がっているものもあります(ソーシャルメディア利用者数など)。これはデータの集計方法を変えたことが理由とのことです。ソーシャルメディアの勢いが落ちているわけではないことはご留意ください。

 

ソーシャルメディアの利用者数

2023年冒頭時点でのインドネシアにおけるソーシャルメディアユーザー数は約1.67億人とされています。

18歳以上だけカウントした場合の人口カバー率は約79.5%

先ほども触れましたが、平均利用時間が1日あたり3時間18分です。

 

最も使われているソーシャルメディア

これは16-64歳のインターネットユーザーへ直近で使用したソーシャルメディアを聞いたデータです。

 

92.1%がWhatsappを利用しており、その後にInstagramとFacebookが並びます。

少し差を開けてTikTokが並びます。興味深いのはTwitterよりもTelegramの利用者が多い点です。

 

注意点ですが、上記の調査ではなぜかYoutubeが選択肢として入っていません。

そこでSimilarwebでのランキングを見てみると、YoutubeはGoogleの次にアクセスが多いとされています。

よって先ほどのランキングでもInstagramの上かすぐ下に位置されているべき、と考えて齟齬はないでしょう。

 

お気に入りのソーシャルメディア

続いて「インターネットユーザー」ではなく「ソーシャルメディアのアクティブユーザー」に「お気に入り」のソーシャルメディアを聞いたデータを見てみます。

いかにインドネシア人にWhatsappが愛されているか顕著に出ています。

InstagramにTikTokが肉薄しているのも興味深い結果です。

Twitterよりは上位ですが、「お気に入り」という意味ではFacebookはもはやTikTokより下です。おそらくこの差が開くことはあれ逆転することはないでしょう。

実際にインドネシアでソーシャルメディアマーケティングを行う際、Facebookはほとんど優先されません。

 

こちらのデータでもYoutubeが選択肢に入っていないことは記しておきます。

 

主要ソーシャルメディアの利用時間

ということで今度は「利用時間」を見てみましょう。こちらのデータにはYoutubeも含まれています。

特筆すべきはTikTokです。ユーザーあたりの利用時間が多く、Whatsappの利用時間に肉薄しています。

インドネシアだとWhatsappは仕事でメールのように使われますので、利用時間が膨れるのは不思議ではありません。

一報TikTokはエンタメ目的のみです。その点を鑑みるとTikTokの利用者が「没頭」していることがうかがえます。

他のソーシャルメディアの利用時間が下がっているので、TikTokが時間を奪っていることがわかります。

これからますますマーケティングにおける重要性を増していくでしょう。

 

主要ソーシャルメディアのアカウントリーチ数

各ソーシャルメディアでは国別の利用者数を発表していません。

そこでアカウント数を推しはかる目安として「広告でのリーチ数」をまとめてみます。

以下の表はDIGITAL 2023: INDONESIAからデータを抜粋して表にしたものです。

広告での潜在リーチ数 男性比率 女性比率
Youtube 1億3,900万 53.10% 46.90%
TikTok 1億909万 33.90% 66.10%
Instagram 8,915万 48.40% 51.60%
Twitter 2,400万 54.70% 45.30%

こうして見るとYoutubeの利用者数の多さが目立ちます。

また、広告リーチ数ではすでにTikTokがInstagramを越えています。若年層の利用者が多いと言われているTikTokですが、若年層の多いインドネシアとの相性が良かったのでしょう。

男女比を見ると、YoutubeとTwitterはやや男性寄り、InstagramやTikTokは女性寄りということがわかります。

特にTikTokでは女性ユーザーが約3分の2を占めているようです。

 

最後に

長くなりましたが、インドネシアのインターネット、及びソーシャルメディアに関する情報をアップデートいたしました。

ソーシャルメディアでは様々なデータが飛び出しましたが、現地肌感を踏まえて述べると、現在重要なのはYoutube、Instagram,そしてTikTokです。

ただ、攻めるメディアを選ぶ際には「利用者が多いから」という理由だけではなく、「目的」や「発信情報と利用者層の相性」を見極める必要があります。

当社ではインドネシアに向けたソーシャルメディア展開のサポートもご提供していますので、ご展開を検討されている方はお気軽にご相談ください。

現地の肌感を含めたソリューションをご提供いたします。

ご提供サービス一覧

また、現地最大の日本情報サイトJapanese Stationを活用した展開も可能です。

メディアを起点としてソーシャルメディアまで含めた展開が可能です。こちらもお気軽にご相談ください。

JAPANESE STATION とは

インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

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人が移動できる世界が戻りつつあり、観光業は活気を取り戻しています。当社のブログでも訪日インバウンド市場の発展に役立つような情報を積極的に発信していきます。

今回は「ムスリム(※1)対応」、特に「飲食店のハラル対応」について書きたいと思います。

 

以下のような背景があります。

先月(2023年2月)にジャカルタで久しぶりにJFT(Japan Travel Fair)が開催されました。当社も某市のサポートとして入らせていただき、多くのインドネシア人観光客や旅行代理店の方々と話す機会がありました。

中でもムスリムの方々やムスリム専門の旅行代理店と話した内容の学びが深かったので、発信していきたいと思った…という次第です。

タイトルに「インドネシア編」と書いたのは国によって多少考え方のバラつきがあるからです。インドネシアのムスリムは完全なイスラム教国の他国と比べて「寛容(※2)」と言われることが多いです。それでも共通する部分、参考になる部分はあるでしょう。

 

それでは本題に進みましょう。

 

※1:イスラム教徒の総称です。

※2:ここでは「敬虔・厳格」の反対の意味です。

 

ハラルである、とはどういうことか?

画像引用:pixabay

訪日インバウンド×ムスリム、となった場合に一番に上がるテーマは「食のハラル」でしょう。そもそも食に関して「ハラルである」とはどういうことなのでしょう?

一般的には「酒を使ってない」や「豚を使ってない」と言われることが多いですよね。実際はもっと細かい規定がありますが、ここでは触れません。

 

それでは「ハラルか否かの判断」はどうすれば良いのでしょう?

ムスリムの方に「これ(この店)はハラルですか?」と聞かれた時にどのように判断するのか?

 

この問いに対する答えは一つで「ハラル認証があるかないか」です。

ハラル認証がないレストランや食べ物に対して、私たち外国人が勝手に判断するのは危険です。

と言いますのも、成分表を見ても細かい添加物の内容判断は外部からはできません。

さらにその商品自体が成分的にハラルだったとしても、同じ調理場や工場でハラム(ハラルではないもの)なものを製造・調理していればアウトです。

また、肉を使用する場合は、そもそも使用される肉がハラル肉(ムスリムによるムスリムのやり方に則って処理された肉)でなければハラルとは言えません。

 

上記の理由より、個人的に「大丈夫、これはハラルだよ」と言い切ってしまうことはできませんし、してはいけません。

 

ムスリムを呼び込むためには飲食店のハラル認証が必要なのか?

画像引用:Unsplash

それではムスリム観光客の対応をするために、飲食店は「ハラル認証」を取得する必要があるのでしょうか?

 

これは「YES」とも「NO」とも言い難い質問です。

 

ただ「ハラル認証がないとインドネシアのムスリムは来てくれないのか?」という質問に対しては明確に「NO」と言えます。

 

少し補足します。

 

大前提として「ハラル認証」を取得した飲食店の選択肢が多いに越したことはありません。認証(※3)がついていればムスリム側は安心して食べることができます。

しかし現実的に多くの飲食店がハラル認証を取得するのは難しいでしょう。

店舗がハラル認証を取得するためには、店舗単位でムスリム向けに仕様変更する必要があります。

レシピにメニューに食材、キッチンまですべてを変えなければなりません。費用も時間もかかりますし、今いる日本の顧客が離れてしまう可能性もあります。

そこで知っておきたいのがムスリムフレンドリーモダンムスリムについてです。

 

※3:「ハラル認証の種類」についてよく聞かれますが、ことインドネシアについてはどこのハラル認証でもあまり気にしません。この辺りはまた別の機会に触れたいと思います。

 

 

ムスリムフレンドリーという考え方

画像引用:Pixabay

「ムスリムフレンドリー」という言葉はコロナ前から日本でも使われるようになりました。簡単に言うと「ハラル認証はないが、可能な範囲でムスリムの方々に配慮した対応を取り、適格に情報を開示する」ことです。

ムスリムの中には「ハラル認証付きのものしか食べない」という方もいれば、「認証が必ずしもなくとも、ある程度は自分で判断して食べる」という方もいます。

後者のムスリムの方は主に以下のような点を気にします(特に多い項目をピックアップします)。

 

  • 食べたいメニューのレシピ自体に豚やラードが入っていないか
  • 食べたいメニューのレシピ自体に味醂や酒などアルコール由来の調味料を使っていないか
  • 食卓におかれている醤油はハラル醤油(アルコールなし)か
  • 食べたいメニュー以外のメニューで豚やアルコールを使用しているか
  • 調理場や調理道具はノンハラルと分けられているか

 

ムスリムフレンドリーにしたからといって、すべてのムスリムに受け入れてもらえるわけではありません。

またムスリムフレンドリーを受け入れる方々の中でも厳格さにはバラつきがありますから、個人によっては「この場合はOK」、「この場合はNG」と分かれます。

それでもムスリムフレンドリーのお店が増えることにより、一部のムスリムがその土地に訪れやすくなることは間違いではないでしょう。

 

 

モダンムスリム

画像引用:pixabay

もう一つ知っておきたいのは「モダンムスリム(インドネシア語だとMuslim Modern/ムスリムモデレンと発音)」という考え方です。

学術的な言葉の定義に踏み込むと非常に深い話になります。ここでは「イスラム教義に沿いながらも、比較的柔軟に様々なことを楽しみたいと考えている人達」程度で捉えておいてください。

先日のJTF期間に我々が訪問してきた旅行代理店も、ムスリムの中でもモダンムスリムと呼ばれるお客様を中心に扱っている会社です。

厳格なムスリムを相手にする旅行会社では、完璧なハラルツアーしか扱っていません。ハラル認証のあるお店だけを訪れ、さらに礼拝の時間も完璧にツアーの中に組み込まれて…という具合です。

今回訪れた旅行会社ではツアー構成がもう少し柔軟に組まれています。レストランはムスリムフレンドリーのお店、礼拝は一日一回はきちんとしたモスクを訪れるがそれ以外は組み込まない(参加者個人にゆだねる)、などが異なります。

彼らは日本に対する理解も深く、彼らの中で明確にこれはOK、これはNG、という判断基準がありました。この辺りはまた別の機会にまとめたいと思います。

 

最後に

理想ばかり追いかけても現実が動かないことは多々あります。

訪日インバウンドにおいては完全で完璧なムスリム対応(=ハラル対応)が理想ですが、日本の状況を考えると現実的には難しいでしょう。

ただ、放置もできません。経済成長著しい東南アジアには、インドネシアやマレーシアといったムスリムが多い国も含まれています。世界的にもムスリム人口は増加しており、2050年には世界人口の3分の1がムスリムになるとも言われています。

そこで重要になるのがムスリムフレンドリーという考え方です。この領域はなかなか厳密に定義できるものではありません。それゆえに教科書もありません。

教科書がない世界だからこそ現場の声を聞きながら作るのが重要です。

またその際は日本にいるムスリムだけではなく、実際のターゲットとなる現地ムスリムの声を聞くことが肝要です。

特に「どうすれば的確に伝わるのか?」という部分は現地に住んでいないとわからない点でしょう。

 

当社ではムスリムに対するプロモーションや調査のサポートが可能です。

また現地ムスリムのメンバーを交えた「ムスリム対応に関するオンラインプロジェクトチーム」の発足なども可能です。

ご利用の際はお気軽にご相談ください。

インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

要件が固まる前の段階でもお気軽にご連絡ください。現地の知見を踏まえ、最適な方法を並走して一緒に考えさせていただきます。

神戸市の観光プロモーションを展開されている一般財団法人神戸観光局様よりご相談をいただき、JAPANESE STATIONを活用した神戸市のオンライン訪日プロモーションを展開しました。

 

実施目的

実施時期は訪日観光客の受け入れ開始前でしたが、来るべき訪日観光客受け入れ再会に向けた準備としてのプロモーションを展開しました。

神戸市の情報を現地語で発信し、情報源となる魅力的な定常コンテンツを設置することを目的としました。

 

実施内容

大きく3つの取り組みに分けて支援させていただきました。

  1. 神戸市の紹介記事の制作・配信
  2. 神戸市より観光体験ライブストリーミングの実施
  3. ライブストリーミングの内容を定常動画コンテンツとして設置

 

①神戸市の紹介記事の制作・配信

神戸市観光のポイントを伝える記事を作成し、Japanese Station内で公開しました。

神戸市の魅力を知るための入り口として機能しており、記事公開後も月あたり数千人単位で閲覧されています。

【記事】5 Kegiatan yang Bikin Kamu Ingin Wisata ke Kobe!

 

②神戸市より観光体験ライブストリーミングの実施

記事広告で興味を持った方々へより深い情報を伝えるために、ライブストリーミング配信を実施しました。

一方的な動画ではなく、ライブストリーミングの形式をとることで「オンライン観光体験」をしてもらいたいという狙いもありました。

ライブストリーミングはJapanese Stationのインスタグラムアカウントを通じて配信。述べ約2,000人の視聴者が集まり、約2,500のコメントが寄せられるなど、大きな盛り上がりを見せました。

 

③ライブストリーミングの内容を定常動画コンテンツとして設置

ライブストリーミング動画はJapanese Stationのインスタグラム動画コンテンツとして格納しました。

また、先述した「記事広告」の中に埋め込むことで「神戸に興味を持った人へ、映像でより多くの情報を伝える」役割を担っています。

インスタグラム動画は公開後、約3か月(2022年6月時点)で合計2万回以上再生されており、神戸観光の情報源として機能していることがうかがえます。

映像は下記よりご覧いただけます。

 

 

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インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

要件が固まる前の段階でもお気軽にご連絡ください。現地の知見を踏まえ、最適な方法を並走して一緒に考えさせていただきます。

広告・マーケの活用事例集「めでぃぱす」で、当社のインドネシアにおけるマーケティング支援事例が掲載されました。

下記リンクより記事をご覧いただけます。

ぜひご一読ください。

【めでぃぱす】インドネシア向けプロモーション支援/株式会社JAPASIAN様

インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

要件が固まる前の段階でもお気軽にご連絡ください。現地の知見を踏まえ、最適な方法を並走して一緒に考えさせていただきます。

デジタルコミュニケーションを主体とした教育を展開しているデジタルハリウッド大学様よりご相談をいただき、JAPANESE STATIONを活用したインドネシア向けの大学PRを展開しました。

実施目的

インドネシアの留学潜在層へ大学名を訴求し、同時に大学の詳細を伝達することを目的としています。

大学知名度の向上を狙いながら、興味を持った層へはダイレクトなコミュニケーションを取れるように施策を組み合わせました。

 

実際内容

大きく3つの取り組みに分けて支援させていただきました。

  1. 大学紹介動画の制作・配信
  2. 大学紹介記事の制作・配信
  3. オープンキャンパスWebinarの開催

 

大学紹介動画の制作・配信

デジタルハリウッド大学様の教育内容からキャンパスライフの雰囲気まで伝えるべく大学紹介動画を制作いたしました。

JAPANESE STATIONのナビゲータ「濱中はるか」が大学を訪問し、大学の魅力をお伝えしています。

実際の学生生活や卒業後のキャリアについて伝えるため、インドネシア出身の現役生徒やOBにもご登場いただきました。

制作した動画はJAPANESE STATIONのInstagramアカウント(IGTV)やYoutubeチャンネル上で配信しました。

永続的に閲覧可能なため、今後もインドネシア向け紹介動画としてご利用いただくことを想定しています。

 

 

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大学紹介記事の制作・配信

大学紹介記事を作成し、大学紹介動画と同時に記事を公開しました。

動画で興味を持った方が、より大学の詳細について知ることができる内容となっています。

【記事】Beasiswa DHU, Universitas Pusat Belajar Industri Kreatif di Jepang

 

オープンキャンパスWebinarの開催

大学へ興味を持った方とより深いコミュニケーションを取ることを目的として、「オープンキャンパスwebinar」を開催いたしました。

JAPANESE STATIONのソーシャルメディア上でも告知を展開し、当日は60名以上に参加いただきました。

Webinar自体はZOOMで開催しましたが、より多くの方にご覧いただくためFacebookやYoutubeへ接続しLIVE配信をしました。

YouTubeでは現在でも閲覧可能です。ぜひご覧ください。

インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

要件が固まる前の段階でもお気軽にご連絡ください。現地の知見を踏まえ、最適な方法を並走して一緒に考えさせていただきます。

インターネットの速度は東南アジア屈指の遅さを誇るインドネシアですが、オンラインでの動画コンテンツ視聴は大人気です。

世界の流れに漏れず、Youtubeは特に人気を伸ばしています。

2021年最新のデータによれば、Youtubeはインドネシアで最もアクティブに視聴されるソーシャルメディアとなっています。

インドネシアのソーシャルメディア(SNS)利用状況【2021年最新版】

ところでインドネシアではどのようなYoutuberが人気なのでしょう?

本記事ではNox Influencer を活用した結果をもとに、インドネシアで人気のYoutuberを10名ピックアップしてご紹介します。

ニュースチャンネルやアニメなどは除外し、人が全面に立っているYoutuberのみを抽出しました。

また、有名Youtuberの兄弟や家族のチャンネル、サブチャンネルも除外しています(それだけで埋まってしまうので)。

なお、データは2021年3月18日時点のものです。

最新の数値情報はご自身でご確認ください。

 

また当社ではインドネシアのインフルエンサーを活用したプロモーションのサポートも行っております。

ご検討中の方はお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

 

インドネシアのトップYoutuberたち(2021年)

Atta Halilintar

Atta HalilintarはインドネシアYoutuberの代名詞です。

日本でいうところのヒカキンさんのようなポジションでしょう。

チャンネル登録者数は脅威の2660万人。

サブチャンネルも合わせると5000万人近くのチャンネル登録者を抱えています。

もはや「小さな国」の規模ですね…。

彼は商魂たくましい家族の中で育ち、若くしてすでに自分のビジネスを立ち上げていたそうです。

Youtubeではどっきり系の企画や、豪勢な暮らしぶりを見せる企画などがあり、エンタメ系Youtuberの王道を走っています。

と思いきや歌を歌うなど、クリエイターとしての才能も持ち合わせています。

最近はYoutube外部の企業広告でも見かけるようになりました。

まさにインドネシアを代表するYoutuberと言えるでしょう。

 

Ricis Official

Ria Ricisはインドネシアで最も成功した女性インフルエンサーの一人です。

Youtubeでのチャンネル登録者数は2460万人。先に紹介したAtta Halilintarに匹敵する数字です。

元々Instagramで有名になったという経緯もあり、Instagramのフォロワー数は2313万人

もう桁が違います…(ちなみにAtta HalilintarのInstagramも1732万人フォロワーです)。

彼女のチャンネルにはSquishyというおもちゃを扱う動画シリーズがあり、子供から人気なのも特徴的です。

 

Jess No Limit

Tobias Justinはゲーム中継で有名になったYoutuberです。チャンネル登録者数は2130万人。

Give Away型のプロモーション(※)でファンを増やしたインフルエンサーの元祖でもあります。

※別の表現だと「読者プレゼント」です。インドネシアでは高額なスマートフォンやラップトップをプレゼントとしてばらまき、フォロワーを増やす手法が頻繁に用いられます。

彼の妹も数百万のフォロワーを抱えるインフルエンサーです。

蛇足ですが、家族も一緒に登場して盛り上がっていくのは、インドネシアYoutuberの特徴かもしれませんね。

個人ではなく家族という単位を重視するインドネシアらしいと言えばらしいです。

 

Rans Entertainment


Raffi Ahmadは既に紹介した3名とは違い、元々エンタメ業界で活躍する有名人です。

彼の場合はインフルエンサーというより「セレブリティ」と言った方が正しいでしょう。

俳優としてキャリアを開始し、その後ミュージシャン、司会者など活躍の場を広げていきました。

並行してソーシャルメディアを積極的に活用し、Youtubeでは1960万人のチャンネル登録者を、Instagramでは152万人のフォロワーを抱えています。

元々のセレブリティとしての影響力に加え、ソーシャルメディアでの発信力も備えているため広告費の高さもインドネシア屈指です。

 

Baim Paula

人気俳優とスーパーモデルの夫婦が運営するファミリーチャンネルで、チャンネル登録者数 は1810万人

動画はファミリーの日常的なVlogが多いです。

先述の「Rans Entertainment」と同じく有名人ファミリーなので、日常をアップするだけでもコンテンツになります。

蛇足ですが、この二人は付き合って3か月で結婚したそうです。

結婚した時点で話題性がたっぷりですね。

 

Naisa Alifia Yuriza (N.A.Y)

Naisa Alifia Yurizaはインドネシアで最も若くして成功したYoutuberでしょう。

2021年3月現在で13歳

1610万人のチャンネル登録者がいます。

チャンネル開始が2017年ですので、「9歳」からYoutube動画を発信していたことになります。

歌を歌ったり、ゲームをしたり、実験に挑戦したり、と子供らしく自由にやりたいことをやっている、という印象を受けます。

これからどのように活躍の場を広げていくのか、楽しみな人材ですね。

 

MiawAug

MiawAugは猫の鳴き声と犬の鳴き声をくっつけた名称で(日本だとニャーワン)、彼の本名はReggie Prabowo Wongkarです。

現在のチャンネル登録者数は1390万人

一貫してゲーム実況の動画をアップしており、インドネシアを代表するゲーム実況系Youtuberの1人です。

 

Dyland PROS

Dyland PROSはチャンネル登録数1370万人のゲーム実況系Youtuberです。

2015年から動画投稿を開始し、地道にチャンネル登録者数を増やしてきました。

現在はインドネシア屈指のゲーム系インフルエンサーとして知られるようになりました。

彼は実業家の顔も持ち合わせており、カフェやアパレルブランドも経営しています。

 

tanboy kun

tanboy kunはチャンネル登録者数1200万人の大食いYoutuberです。

ただの大食いではなく、インドネシアらしく「激辛」にも対応した大食いYoutuberです。

見ているだけで汗が出てきそうな激辛料理を、気持ちいくらいの食べっぷりで平らげます。

最近はなぜか「納豆」に挑戦し、まんざらではない反応を示していました。

インドネシアで納豆が浸透したら、それは彼の貢献かもしれません。

 

まとめ

さすが世界4位の人口を抱える国だけあり、トップYoutuberのチャンネル登録者数はすごいものがあります。

個人で数千万人にリーチできる世界は想像もつきません。

ちなみに日本だとチャンネル登録者数1,000万人を超えればトップに君臨できますが、インドネシアでは30位あたりです。

インドネシアの人口の多さを感じさせる話ですね。

ただし、マーケティングにおいては単純にフォロワー数が多ければ良いという話ではありません。

世界的な潮流と同じくインドネシアのインフルエンサーマーケティングも「フォロワー数」などの「量」だけではなく「エンゲージメント率」や「商材との相性」など「質」を重視するようになってきました。

と、真面目なことを言いつつも、インドネシアのトップYoutuberたちがうらやましい限りです!

やはり人口の多さは市場のポテンシャルを感じさせますね。

インドネシアへのプロモーションをお考えですか?

要件が固まる前の段階でもお気軽にご連絡ください。現地の知見を踏まえ、最適な方法を並走して一緒に考えさせていただきます。

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